反町隆史主演「GTOリバイバル」が来春放送。伝説の教師・鬼塚英吉が令和の高校生の問題に向き合う

フジテレビ系では、2024年春に、カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」(日時未定=関西テレビ制作)を放送。反町隆史主演の連続ドラマ「GTO」が26年ぶりに復活するスペシャルドラマで、伝説の教師・鬼塚英吉が帰ってくる。

「GTO」は、藤沢とおる氏による同名漫画が原作で、元暴走族の高校教師である鬼塚=GTO(グレイト・ティーチャー・オニヅカ)が、破天荒な行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマ。立場や損得とは無縁の鬼塚が、本音をぶつけ合い、命懸けで生徒に向き合うことで、社会の裏側にくすぶっている問題を解決していく。

1998年の放送当時、大掛かりなロケーションや予想を裏切るストーリー展開、そして、破天荒な教師・鬼塚役にぴったりな反町の情熱的で力強い演技が話題を呼び、全12話の平均視聴率(世帯)は関東地区で28.5%、最終回は35.7%(ビデオリサーチ調べ)と、高視聴率を記録した。また、反町自身が作詞し、歌い上げた主題歌「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」も大ヒット。そんな平成を代表する話題作が、26年の時を経て、令和の時代に戻って来る。

「GTOリバイバル」では、鬼塚が問題だらけの高校に赴任し、悩みを抱えた生徒たちに鬼塚流の熱血授業を繰り広げる。時代は平成から令和へと変わり、当時はなかったSNSでの誹謗(ひぼう)中傷やトラブルなども増加。富める者は富み、貧しい者は貧しくなり、ますます生きづらくなってきている現代で、鬼塚は令和のニューヒーローになれるのか。かつてグレイト・ティーチャーと呼ばれた男が、令和の高校生とどう向き合っていくのかに注目。

撮影初日を迎えた反町は、「これまでにも何度か『GTO』をやりませんか?というお話をいただいたりもしたのですが、今このタイミングで復活することに意味があると思い、今回は自分から声をかけさせていただきました」と秘話を明かし、「私自身、2人の子どもを育てた今、果たしてどんな鬼塚を演じられるのか…。そして、現代ならではの問題や悩みを抱えた令和の高校生と鬼塚の生きざまがどのような化学反応を起こして、視聴者に何を伝えることができるのかと興味を持ったからです」と、その理由を説明。

学生生活は一番大事な時期だと思っているようで、「部活、勉強、先輩・後輩との関わり方や友達付き合いなど、自分のベースを作ったのは学生時代だと感じているので、そんな人間力を養う期間の過ごし方や大切なことを伝えられたらなと思っています」と自分自身の経験を踏まえて語り、「生徒役の中には、当時の『GTO』を知らないキャストもいると思うのですが、昔を知らなくても全然いいので、現場をはちゃめちゃにかき混ぜてほしいです(笑)」と期待を込めた。

続けて、鬼塚を再び演じるにあたり、「教師は、生徒に尊敬される存在であるべきだと思っているので、生徒の見本になるような教師を演じられたらと思います。自分が考える鬼塚像と学生生活で一番大切だと思うことを、セリフの中に入れさせていただいたので、視聴者の方に少しでも響いたらうれしいです」と熱い思いを伝える。さらに「海外、特にアジア圏に行くと『GTO!』『オニヅカ!』と声をかけていただけることが多く、海外での認知度も高いのを実感しますし、それだけ偉大なドラマだと実感しています。今の年齢で鬼塚役をやることの意味と責任を感じながら、『GTO』を応援してくださるファンの方々の期待を裏切らないよう作っていきたいと思います!」と意欲を燃やしている。

番組を手掛ける安藤和久プロデューサーは「日本国中で作られた数々のドラマの中で、25年ぶり(放送時は26年ぶり)に制作できるドラマはなかなかありません。反町隆史さんと『GTO』を25年ぶりに制作できることほど、制作者冥利(みょうり)に尽きることはありません」と喜び、復活が実現したことに対して、「反町隆史さんの演じた鬼塚英吉が数々の伝説を残してくれたことと、原作者の藤沢とおるさんが描いてくれた鬼塚英吉という素晴らしいキャラクターのおかげです」と感謝の思いを口にしている。

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