地価調査の結果公表 千葉県全体の平均地価 9年連続上昇

地価調査の結果公表 千葉県全体の平均地価 9年連続上昇

 千葉県は9月19日、土地取引価格の目安となる地価の調査結果を公表しました。
 地価は、工業地や商業地など全ての用途で上がり、県全体の平均は9年連続で上昇しています。

 調査は、7月1日を基準日とし、県内875地点を対象に行われました。

 調査の結果、県全体の平均を示す全用途の平均変動率は2.8%で、9年連続上昇しました。

 全ての用途で2022年を上回る上昇率となりましたが、特に工業地がインターネット通販の拡大に伴い物流施設用地を求める需要の高まりから7.1%と大幅に上がりました。

 住宅地は、低金利政策を背景に人気の街の近隣にまで住宅需要が波及し、野田市と酒々井町が上昇に転じました。

 市町村別の上昇率はトップが市川市で11.3%、浦安市が8.9%、流山市が7.2%と続いています。

 商業地は、人気のテーマパークを抱える浦安市がトップでした。

 新型コロナの5類移行による対面サービスやインバウンドの回復が影響していると見られます。

 なお、県内の最高価格地点は7年連続で千葉市中央区富士見2丁目で、1平方メートルあたり228万円でした。

 地価調査鑑定評価員、鈴木聡千葉県代表幹事は「千葉は東京に近く、道路や鉄道などの交通の利便性も良い。人口の転入超過も続いている」と地価上昇の要因を分析した上で、「利便性が良いわりに近県に比べて安い。上向きが続くと思う」と今後の見通しを示しています。

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