トキの成鳥1羽確認 佐渡島の野生生まれ 足環のない個体 妙高市

妙高市で確認されたトキ(妙高市民撮影、環境省佐渡自然保護官事務所提供)

環境省関東地方環境事務所佐渡自然保護官事務所(佐渡市)は19日、佐渡島の野生で生まれた個体と推測される、足環のないトキ1羽が妙高市で確認されたと公表した。本州で確認されたトキは33例目。野生下生まれの個体は15例目となる。

同事務所によると、11日午後0時ごろ、妙高市内でトキ1羽が川の中州で餌を探しているような様子を、市民が目撃した。市民は市役所に連絡。13日に市役所から妙高高原自然保護官事務所(妙高市)に伝達された。写真により、足環のない野生生まれのトキの成鳥であると確認できた。

今後は関係機関の協力を得て行動を把握する予定。併せて情報収集に努めるとしている。

本州の目撃情報 約6500件 第1回放鳥から 25日で15周年

第1回のトキ放鳥から25日で、ちょうど15周年を迎える。19日までに本州でのトキの目撃情報は約6500件寄せられている。同事務所は、目撃した場合の情報提供を呼びかけている。併せて見つけた場合は静かに見守り、SNSなどでの情報発信を控えるよう注意喚起している。

情報提供は同事務所(電0259・22・3372)へ。

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