「弁解の余地なく反省」 上越市内高校指した失言で 中川市長

「誠心誠意職務に精励する」と繰り返した中川市長

上越市議会は20日、一般質問を行い、8氏が登壇し市政の諸課題について中川幹太市長らと論戦を繰り広げた。

武藤正信(創風)、近藤彰治(政新ク)の2氏は、中川市長が7月5日開かれた新潟経済同友会との意見交換会で、上越市内の高校を指して「県内ではレベルが下の方にある」などと発言した真意を追及した。

中川市長は「弁解の余地がなく、心から反省している」と述べるのみで、発言の真意や発言に至った理由は明らかにしなかった。また「(両校から)生徒第一の対応を」と強く申し入れがあったと述べ、自身の2度にわたる謝罪、謝罪文の提出で「一区切りついた」として、問題は解決したという認識を示した。

近藤氏は謝罪文の内容を追及したが、中川市長は「生徒第一の対応」を理由に、内容について答えなかった。近藤氏は「謝罪だけで済ませ、けじめをつけていない。今後失言したらどう責任を取るか」と迫った。議場の議員からは、その場での謝罪を求める声も上がったが、中川市長がおわびの意味で頭を下げることはなく「誠心誠意職務に精励する」と繰り返し述べた。

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