国立がん研究センター東病院（千葉県柏市）の勤務医が、特定の医療機器メーカーの器具を手術で使う見返りに現金を受け取ったとする収賄の疑いで警視庁に逮捕された。
「手術で器具を使うごとに1万円」の収賄
逮捕されたのは、同病院の元医長でフロリダ大学准教授の橋本裕輔容疑者（47）。贈賄側としてゼオンメディカル（東京）の元社長、柳田昇容疑者（67）も逮捕されている。
橋本容疑者は、自身が国立がん研究センター東病院の肝胆膵内科医長を務めていた3年前、カテーテル治療で使用する同社製のステントを手術で1回使うごとに1万円、合計約170万円受け取った収賄の疑いがもたれている。警視庁は同社が他の医療機関に対しても同様の営業手法でアプローチしていたとみており、さらに調べを進める方針。
