山口県の歴史・文化を学ぶ「山口ひとものがたりセミナー」 10月に2回講座「江戸時代の旅と街道」

 山口県ひとづくり財団は、「山口ひとものがたりセミナー」の「江戸時代の旅と街道」を、10月14日(土)と同28日(土)に山口県セミナーパーク(山口市秋穂二島)で開催する。時間はどちらも午前10時半から正午までで、聴講は無料。定員は90人で、原則2回とも受講可能な人が対象だ。

 「山口ひとものがたりセミナー」は、県民における郷土の歴史・文化への理解を深めることで、県の未来を作り出す人材を育成するために実施される。今回は、県立山口博物館学芸課の山田稔さんが、2021年の同館特別展「江戸時代の旅と街道」をベースに講演する。

 初日のテーマは「絵図と古文書でみる江戸時代の旅」。1889(明治22)年に楊州周延によって想像で描かれた毛利敬親の参勤交代を描いた「温故東の花第四篇旧諸侯参勤御入府之図」や、伊能忠敬の「大日本沿海輿地全図」などを紹介しつつ、江戸時代の旅について解説する。

▲温故東の花第四篇 旧諸侯参勤御入府之図

 2日目のテーマは「映像で歩く防長の街道~山陽道・萩往還・石州街道・赤間関街道・山代街道」。同館が制作し、YouTubeにもアップしている動画「映像で見る防長の街道」を上映しながら、各街道について説明する。

 山田さんは「セミナーを受講し、さらには実際に街道を歩いてもほしい。地域を見直すきっかけになれば嬉しい」と話している。

 聴講申し込みは、ウェブサイト(http://www.hito21.jp)の申込フォームからか、はがきに講座名、希望人数(2人まで)、氏名・ふりがな、郵便番号、住所、電話番号を明記し、山口県ひとづくり財団山口県民学習部学習振興課(〒754-0893 山口市秋穂二島1062)へ。締め切り(必着)は9月28日(木)で、定員を超える応募があった場合は抽選となる。

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