回復基調のど飴市場でロッテの「のど飴」が市場を上回る伸び 勢い加速へ今秋に「ポケモンりんごのど飴」

ロッテは10月、好調の「のど飴」ブランドから新商品「ポケモンりんごのど飴」を発売して勢いを加速させる。

若年層をターゲットに間口(ユーザー数)拡大を図るのが狙い。

7月5日発表したマーケティング本部ブランド戦略部チューイング企画課の福田貴司氏は「昨年9月のリニューアルで素材訴求して商品力が上がった『のど飴』だが、ユーザーの高齢化が進んでしまい、若年層の取り込みができていないのが課題」と語る。

この課題解決を図るべく着目したのが「ポケモン」。

「単に『ポケモン』を起用するのではなく、『のど飴』ブランドとの親和性を考え、数あるコンテンツの中から『ポケモン』を活用して“人のつながり大事にした家族にぴったりののど飴”ということで商品を準備していく」。

「ポケモンりんごのど飴」は、手に取りたくなるデザイン・親子で楽しめるやさしい味わい・素材の配合――の3つが特徴。

デザインは、外装(袋)で全4種、個包装で全18種類を用意。国産カリンエキス、13種のハーブエキス、りんご果汁をブレンドして、ほどよい清涼感とやさしいりんご味に仕立てられている。
のど飴市場は人流回復に伴い回復傾向にある。昨年はコロナ前の2019年売上規模を10%程度上回ったと推定される。

「昨年に比べて今年は新規購入者が増えてきており、今年はのど飴流入の最大のチャンスの年になる」との見方を示す。

ロッテの「のど飴」は市場を上回る伸びをみせ、これには昨年9月に実施したリニューアル発売が功を奏した。

「のど飴の購入重視点に “リフレッシュできる”といったことがある中で、“カリンへの想い・素材の魅力”を味わえる『のど飴』へとリポジショニングしたことが奏功した」と語る。
引き続き既存品では素材の魅力をブランドとして発信して定番化を促進していく。

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