アッシー君のまま3年…タイ人夫、ベタ惚れ妻との結婚への道

長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)の9月24日放送回に、日本人×タイ人という国際結婚カップルが、美しいタイの民族衣装に身を包んで登場する。

9月24日放送の『新婚さんいらっしゃい!』より(C)ABCテレビ

中学校の英語教員の日本人妻と、新千歳空港の保安検査場で働いているタイ人の夫が出会ったのは、妻がタイの日本人学校に赴任した5年前のこと。

到着後わずか1週間で携帯電話が壊れるというハプニングに見舞われた妻は、現地の携帯ショップに駆け込むも、英語がまったく通じずに困っていた。タイ語もわからず悪戦苦闘していたところ、「エクスキューズミー」と声をかけてくれたのが夫だった。

携帯電話も無事に直り救世主となった夫だったが、実は店員さんでもなんでもなく、ただの通りすがりの一般市民。妻の可愛さに一目惚れをし、思わず声をかけてしまったのだという。妻は感謝しつつも立ち去ろうとしたところ、「LINE、LINE、LINE!」と夫が猛プッシュ。勢いに押された妻は、タイの友だち第1号として、夫と連絡先を交換することになった。

それから夫は、朝晩欠かさずLINEで熱烈アプローチ。Google翻訳を駆使し、日本語で一生懸命メッセージを送った甲斐があり、その後は定期的に食事に行く仲に。

しかし妻にとって夫は、タイを案内してくれるただのお友だち。一方の純粋な夫も、恋心を1ミリも伝えることができずに、食事の度に妻を車に乗せて送り迎えをする日々。今や死語の「アッシー君」状態のまま、3年が経過してしまった。

事態が急変したのは、妻の赴任の任期が終わる直前。もうすぐ帰国すると伝えると、「あなたがいないと死んじゃう」と夫は大号泣。過呼吸のようになりながらも「僕が一生守ります。結婚してください!」と覚えたてのフレーズを絞り出して決死のプロポーズ。妻はいきなりの結婚話に驚いたものの、夫を独りにする不安とともに、「この人が不幸になるのは嫌だ」と夫の存在の大きさに気づき、彼の申し出を受け入れたという。

その後は結婚のため、夫は母国タイに別れを告げ、日本へ移住。さらに妻の父への結婚の挨拶のため日本語を猛特訓。だが、いよいよ迎えた本番当日、いざ父と初対面すると緊張がピークに。言葉も出ずに完全にフリーズしてしまったという当時を振りかえる。

新婚生活の話題では、純朴でほんわかした夫が実はハードコアパンクバンドのギタリストだという意外な素顔も明かされる。この模様は9月24日・昼12時55分より放送される。

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