西九州新幹線 開業1年 記念メーキャップの「かもめ」登場! 沿線5市で多様なイベント

開業1年を記念しメーキャップした西九州新幹線かもめ=大村市竹松町、大村車両基地

 西九州新幹線(武雄温泉-長崎)は23日、開業から1年を迎えた。長崎、佐賀両県の沿線5市でさまざまなイベントが開かれ、乗客や市民らでにぎわった。記念にメーキャップした「かもめ」車両も登場。JR九州の古宮洋二社長は「多くの人に利用してもらえた。今後もイベントなどを通じ、新幹線の魅力をアピールする」と述べた。
 同社は同新幹線が1日限定で乗り放題になる「Tシャツきっぷ」を販売。購入者は、乗車券を模したタグが付いた赤いTシャツを着用し、各駅でイベントを楽しんだ。
 記念メーキャップは、大村市の大村車両基地で初公開された。先頭車両を人の顔に見立て、まつげや唇を描いており、当面運行する予定。披露イベントに参加した大石賢吾知事は「かもめが県民に愛されていると実感した。県内各地に効果を波及させるため、新幹線の熱を共有し、さまざまな資源を磨いていきたい」と語った。
 西九州新幹線は、九州新幹線長崎ルート(博多-長崎、全長143キロ)の一部で、約66キロを最速23分で結ぶ。新鳥栖-武雄温泉は整備方式が決まっていないため、武雄温泉駅で在来線特急に乗り換えるリレー方式で運行している。開業から11カ月間の利用者は221万6千人。

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