国内初、RSウイルス感染症のワクチン製造販売承認 60歳以上対象

 厚生労働省は25日、RSウイルス感染症ワクチン「アレックスビー」(英製薬大手グラクソ・スミスクライン開発)の製造販売を承認した。60歳以上が対象だが、RSウイルス感染症のワクチンは国内初承認となる。

生涯で何度も感染、高齢者は特に注意

 「RSウイルス」は幼児期までにほぼ全ての人が感染するウイルスで、発症すると発熱、せきといった風邪に酷似した症状が出る。これまでワクチンがなかったため何度も感染するリスクがあり、乳幼児や、免疫力が低下した高齢者が感染した場合は重症化の可能性も高くなる。

 今回製造販売が承認された「アレックスビー」は治験で82.6%の有効性が確認されており、高齢者の重症化リスク低減が期待されている。

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