玄関やふすまの「敷居」を踏んではいけない理由って?

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「敷居」を踏んではいけない理由とは?

おうちの玄関や、和室などのふすまのレール部分にある「敷居(しきい)」

他にも、神社の門にも、敷居があります。

(神社の門の敷居)

敷居は昔から「敷居は踏んではいけない」とされていますが、何も意識せずに歩くと、うっかり踏んでしまいますよね。

敷居は、下界と内界、外と中を隔てる結界の役目をしていると考えられており、そのため、結界が崩れないように踏んではいけない、と言われるようになったそうです。

そのほかにも、諸説がいろいろあるようです。

現実的な理由としては

  • 何度も踏まれて敷居がすり減ると、見た目が美しくなくなってしまう
  • 敷居は柱と繋がっていて、簡単に取りかえることができない建具のため、すり減ることで建物のバランスが崩れる

などがあると言われています。

先人は、建物を長く大切に使うため、そして、建物を美しい状態に保つため、足元にも十分気を付けて過ごしてきました。

人にだけではなく、建物にまで心遣いを発揮できる、先人のこころ…。大切に受け継いでいきたいですよね。

さて、和の文化として、他にも踏んではいけないとされているものがあります。何のことか思いつくでしょうか?

次回は、敷居以外の「踏んではいけないとされているもの」についてお伝えします。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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