注目の個人記録 ロイヤルズ・ウィットJr.は「30-50」達成の可能性

MLBの2023年レギュラーシーズンはいよいよ最終週に突入し、プレーオフ争いや個人タイトル争いが佳境を迎えている。今季はロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が史上初の「40-60」(40本塁打&60盗塁)を達成し、「40-70」に迫るなど、すでに様々な個人記録が誕生しているが、残り1週間でさらなる記録が誕生する可能性もある。MLB公式サイトでは、レギュラーシーズン最終週に注目される個人記録やチーム記録について特集している。

アクーニャJr.の陰に隠れているものの、今季102敗を喫しているロイヤルズで孤軍奮闘している若きスター選手がいる。メジャー2年目、23歳のボビー・ウィットJr.だ。昨季は150試合に出場して20本塁打&30盗塁をマークしたが、2年目の今季はさらに数字を伸ばし、ここまで152試合に出場して打率.275、29本塁打、93打点、48盗塁、OPS.805の好成績をマーク。球団史上初の「30-30」達成まであと1本塁打に迫っているだけでなく、1987年エリック・デービス、1990年バリー・ボンズ、今季のアクーニャJr.に次ぐ史上4人目の「30-50」を達成するチャンスがある。

フレディ・フリーマン(ドジャース)は今季57二塁打をマーク。すでにシーズン球団記録を塗り替えており、もしシーズン60二塁打に到達すれば、1936年以来87年ぶり、史上7人目の快挙となる。

スペンサー・ストライダー(ブレーブス)は今季274奪三振を記録。1900年以降の近代野球におけるブレーブスの球団記録は1996年ジョン・スモルツの276奪三振であり、ストライダーは残りの1登板でこの記録を塗り替えることになりそうだ。

ムーキー・ベッツ(ドジャース)は今季12本の先頭打者アーチを放っており、2003年アルフォンゾ・ソリアーノが持つメジャー記録(13本)まであと1本。なお、ベッツは通算の先頭打者アーチを48本まで伸ばし、一気に歴代5位タイまで浮上している。

チーム記録に目を移すと、ブレーブスは今季ここまで299本塁打を記録。すでにナ・リーグ新記録を樹立しており、残り6試合で8本打つことができれば、2019年ツインズ(307本)、2019年ヤンキース(306本)を上回ってメジャー新記録となる。

また、ブレーブスは現時点でチーム長打率.501を記録。これまでの最高記録は2019年アストロズの.495であり、長打率が5割を超えたチームは存在しない。ブレーブスはここでもメジャー新記録を樹立することになりそうだ。

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