2023年9月23日(土)に、東北エリア初のスノーピーク直営キャンプ場「陸前高田キャンプフィールド」がグランドオープンしました。数ある直営キャンプ場の中でも、サイトから絶景の海が眺められるのはここだけ!この記事では、陸前高田キャンプフィールドの魅力をじっくり解説していきます。
スノーピーク陸前高田キャンプフィールド(岩手)とは
スノーピーク陸前高田キャンプフィールドは、東日本大震災の後に仮設住宅として利用されてた場所に作られた、スノーピーク岩手県初の直営キャンプ場です。
「多くの人が、"陸前高田=被災地"というイメージを持っているが、ここには素晴らしい自然がある。みんなに本当の陸前高田を知って欲しい」
そんな住民の期待を背負って誕生したキャンプ場です。
2023年9月23日(土)のグランドオープンに際して、県知事や地元議員など多くの関係者が集まり、開所式が執り行われました。
オープン当日には、全国から筋金入りのスノーピーカーが集まり、スノーピークの執行役員たちと仲良く肩を組んで記念撮影をする姿も。地元住民はもちろん、全国に80万人いるというスノーピーク会員も、この陸前高田キャンプフィールドの誕生を喜んでいるのではと思います。
どんなサイトがあるの?
スノーピーク陸前高田キャンプフィールドは、スノーピーク本社のある新潟県ヘッドクォーターに次ぐ敷地面積を誇るキャンプ場。
キャンプサイトだけでなく、キャビンやモバイルハウス重箱もあるので、キャンプをしない方でもホテルのような宿泊施設として利用することができます。
【キャンプサイトの種類】
- フリーサイト:88サイト(区画なし)
- 電源付き区画サイト:17サイト
- 電源なし区画サイト:34サイト
- ドックラン付きサイト:6サイト
- モバイルハウス重箱:3棟
- キャビン:6棟
- ドックラン付きキャビン:4棟
アクセス
場所は、岩手県陸前高田市の豊な自然資源に囲まれた山の上。ここは、もともと市が運営していたキャンプ場"モビリア"があった場所で、スノーピークが設計、建設、運営をワンストップで行う岩手初の「デザインビルド方式」にて再開発しました。
多くのサイトから陸前高田の美しい海を見ることができます。
名称:スノーピーク陸前高田キャンプフィールド
所在地:岩手県陸前高田市小友町獺沢155−78
車で行く場合:
\- 東北道盛岡ICより国道経由で約2時間
\- 東北道一関ICより県道、国道経由で約1時間15分
\- 首都圏方面から約5時間30分
電車で行く場合:
\- JR陸前高田駅からタクシーで約20分
\- JR小友駅からタクシーで約10分
定休日:水曜日
陸前高田キャンプフィールドの"10の魅力"を徹底解説
陸前高田キャンプフィールドには、「スノーピーク直営キャンプ場初!」がたくさんありまして、10の魅力を順番にご紹介していきます。
魅力その1)ほとんどのサイトから美しい海が眺められる
このキャンプ場の一番の魅力は、サイトから海が眺められることです。
実は、既存のスノーピーク直営キャンプ場では、サイトから海が直接見えるところはありません。海に隣接したキャンプ場としては、高知県にある土佐清水キャンプフィールドがあるのですが、ここはサイトからは海が見えないんです。
陸前高田の方は、「海がチラッと見える」という感じではなく「ガッツリ見える」なので、本当に素晴らしい景色でした。
陸前高田の名産である牡蠣の養殖棚が見下ろすことができ、とても幻想的な風景でした。
海は多くの区画サイトから見ることができますが、モバイルハウス重箱から眺められます。
魅力その2)区画サイトがとても広い
魅力その2は、「区画サイトが非常に大きい」ことです。
各区画サイトの面積は、最も小さいサイトでも144m2、広めのサイトでは実に255m2です!
一般的には少し窮屈な区画サイトですが、ここ陸前高田キャンプフィールドでは、隣のテントを気にせずすごく贅沢に使うことができるでしょう。
魅力その3)電源サイトも多数
続いての魅力は、電源付きサイトが非常にたくさんあることです。
東北エリアに位置するキャンプ場なので、冬場の寒さが心配な方もいらっしゃると思いますが、電源付きサイトなら安心ですよね。
ちなみに、陸前高田は太平洋に面した特有の気候で、東北エリアとしては比較的温暖だと聞きます。おそらく、冬場は富士山の麓エリアのキャンプ場の方が寒いと思います。
魅力その4)ドッグランつきの区画サイトがある
スノーピーク直営キャンプ場といえば、「ペットフレンドリー」で犬連れキャンパーも多いのですが、ここ陸前高田キャンプフィールドには、スノーピーク直営初の「ドックラン付きサイト」があるんです!
これまでも「ドックラン」がついているキャンプ場はありましたが、「ドックランが付いているサイト」はここにしかありません。
また、ペットOKなフリーサイトがでもリードにつなぐことが必須でしたので、ペット連れでキャンプをされる方には非常に嬉しいサイトです。
こちらも非常に広い区画になっていて、飼い主のテントの周りを自由に走り回ることができますね!
ちなみに、「ドックラン付きサイト」とは別に、その他のサイトに宿泊している方でも利用できる「ドックラン」があります。
魅力その5)フリーサイトは勾配が少なくテントが張りやすい
陸前高田キャンプフィールドは、区画サイトがとても多いのですが、キャンプ場の中心部に広々としたフリーサイトを有しています。
ヘッドクォーターに行かれたことがある方は経験されていると思いますが、傾斜の多いフリーサイトだと、サイト選びに苦労することも。
ここ陸前高田のフリーサイトは、ほとんど傾斜のない平らな芝生が広がっています。どこにテントを張っても、快適に過ごせること間違いなしです!
魅力その6)24時間使えるシャワー、洗濯機・乾燥機も完備
炊事棟は、他のキャンプ場と同じく、とても綺麗で広いです。
24時間使えるシャワーが完備され、ドライヤーも設置されています。
この炊事棟の中にも「スノーピーク初」がありました。それは…「乾燥機が設置されていること」です!
連泊で長期間滞在するキャンパーの方には、非常に嬉しいニュースですね。
魅力その7)炊事場はもちろんお湯が出ます
炊事棟でお湯が使えることは、スノーピーク直営キャンプ場としてはもはや常識ですが、ここ陸前高田でももちろん使えます。
魅力その8)バス・トイレ付きタイプの住箱ーJYUBAKOー
モバイルハウス重箱は他の直営キャンプ場にもありますが、陸前高田の重箱には「バス・トイレ」が付いているんです!
直営キャンプ場では、ヘッドクォーターに隣接するフィールドリゾートスパの中にある重箱にはバス・トイレが付いていますが、ヘッドクォーター内の重箱や、それ以外のキャンプ場の重箱はバス・トイレなしです。
ここ陸前高田の重箱の宿泊価格の設定は、他キャンプ場の「バス・トイレなし」とほとんど変わらないので、とても魅力的です。
重箱の前の芝生ゾーンもとても広いので、タープを貼ってゆったり過ごせます。
そして、重箱の中から海が眺められるのも素晴らしいですよね!
食器などの基本装備も整っております。
魅力その9)大人数で使えるコテージも
続いての魅力は、「キャビンがあること」です。
このキャビンは、震災前に営業していたキャンプ場のものをそのまま活かしつつ、室内等にリノベーションが加えられています。
室内を見ることはできませんでしたが、外観からも「すっごく広そう」ということが分かります。
ドックラン付きのキャビンもありますよ!
魅力その10)アイテムが充実した岩手初の直営ストア併設
岩手県初となる直営ストアが併設されており、品揃えの豊富さに驚きます。
テントがずら〜っと並んでいる棚は特に圧巻。宿泊せず買い物だけでも楽しめると思います。
陸前高田キャンプフィールドの限定商品も。
こちらはTシャツです。
こちらは、エコカップ(シングルウォールのステンレスカップ)です。
ステッカーもありました。
今回のオープンを記念して、3万円以上の買い物でもらえるノベリティも!こちらは先着順となりますので、早い者勝ちです。
三陸ならではの美味しい海産物、地酒、地ワイン
陸前高田キャンプフィールドでは、三陸地方ならではの美味しい海産物、地酒、地ワインを楽しむことができます。
今後は定期的に地元食材が買えるマルシェも開催されるそうですが、以下に紹介するお店にも、ぜひぜひお立ち寄りくださいませ!
新鮮な魚介類が買える「道の駅 高田松原」
明治創業のリアス式ワイン「神田葡萄園」
魚介にもピッタリ地酒
三陸海岸が一望できる温泉「黒崎仙峡温泉」
スノーピーク直営キャンプ場は2025年までに合計1000サイトに
スノーピークの新規キャンプ場開拓を担うスノーピーク地方創生コンサルティングの取締役の村瀬 亮氏によると、スノーピーク直営キャンプ場を新たに開設する際は、豊な自然・素晴らしい眺望・人工物ができるだけ見えないこと等の条件だけでなく、持続的にその土地の良さを活かす地域づくりを行うための地元自治体や地域住民との関係性構築を、とても大切にしているそうです。
約80万人いるというスノーピークの会員とキャンプ場のあるエリアの地元をつなぐことで、より地域を盛り上げていきたいと言います。
今、開発を進めている新たな直営キャンプ場を含め、2025年までに直営キャンプ場の総サイト数は1000を超える予定。
今後、開設されるたくさんの直営キャンプ場も、とても楽しみですね!