【データで見える最強選手⑯】大谷を猛追するメジャー最強のホームランアーティスト

現代のベースボールを語るうえで欠かせないのがデータ。膨大なデータを使えば、あらゆる事実が見えてくる。球史に残る偉大な1年を過ごした大谷翔平。すでに今シーズンのプレーは終えたものの、シーズン中に放った44本の本塁打でア・リーグの本塁打王は確実と見られている。しかし、驚愕の数値を記録している最強打者がシーズン最後の追い上げを図っている。

日本時間9月4日を最後にシーズンを終えたエンゼルスの大谷翔平。その時点で2位のルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)との差は9本で、日本人初の本塁打王は確実と見られている。しかし、ここにきて猛追しているのがヤンキースのアーロン・ジャッジだ。

9月23日のダイヤモンドバックス戦で3打席連続アーチ。今季2度目の1試合3本塁打はヤンキース史上初の快挙で、大谷との差を一気に9本まで縮めてきた。

昨季、ア・リーグ新記録の62本塁打を放ったメジャー最強のホームランアーティストは、今季も序盤から本塁打を量産していた。5月は右臀部の違和感で前半に離脱があったものの、12本塁打を放ち、自身6度目の月間MVPを受賞するなど、2年連続の本塁打王に向けて順調だった。

しかし、リーグトップの19本塁打を放った6月4日のドジャース戦で右足親指の靱帯を断裂。復帰まで約2ヶ月の長期離脱を余儀なくされた。

怪我から復帰し、シーズン終盤に猛追を見せているジャッジは、平均打球速度が97.3マイル(約150.8キロ)、ハードヒット率も63.2%とメジャートップの打棒を記録している。今季30本塁打以上を放っている選手のなかで、AB/HRもトップを誇る10.03打席に1本としており、これは大谷の11.30、ナ・リーグトップの53本塁打を誇るマット・オルソン(ブレーブス)の11.15をも凌駕している。

残念ながらヤンキースはプレーオフ進出の可能性が完全に消滅しており、ジャッジもすでに来シーズンに向けてのコメントを残した。プレーオフ進出のプレッシャーから解放されたジャッジは残り7試合で大谷にどこまで迫れるのか。メジャー最強のホームランアーティストの打席からは目が離せない。

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