柏市議会 ハラスメント防止条例制定後初の研修会 千葉

柏市議会 ハラスメント防止条例制定後初の研修会 千葉

 議員によるハラスメント行為を防止するための条例が制定された千葉県の柏市議会で9月26日、条例制定後、初めてとなる、議員向けの研修会が開かれました。

 柏市議会議場で開かれた研修会は、コンプライアンスの専門家を講師に迎え、市議会議員36人、全員が受講しました。

 柏市議会では、2023年4月に議員からのハラスメントについて市の職員に調査を行ったところ、全体の1割近くにあたる150人余りが、議員からハラスメントを受けたことがあると回答していて、市議会では6月にハラスメント防止の条例案を可決し、即日施行しました。

 条例制定後初めてとなる研修会では、厳しい議論と人格への攻撃は別物であることや、特別職の公務員として自主的に行動規範をつくる必要があることなど、議員が持つべき倫理観を中心に講義が展開されました。

 また、質疑応答では、ハラスメントが起きた場合の第三者の視点の取り入れ方についてや議員への辞職勧告のあり方などについて質問がありました。

 研修会後、柏市議会の円谷憲人議長は取材に対し、次のように述べました。

柏市議会 円谷憲人 議長
「議会全体としてハラスメントをなくしていくことをしっかりやっていきたいと思う。何より研修でもあったが執行部(市職員)はパートナー、議員のハラスメントで職員が働きづらくなること、それは市民に損害を与えることになるので、そういうことがないようしっかり取り組みたい」

© 千葉テレビ放送株式会社