佐倉市議会で修正案可決 市立幼稚園の全廃回避

佐倉市議会で修正案可決 市立幼稚園の全廃回避 千葉

 千葉県の佐倉市議会は9月26日、市長が提案した市立幼稚園すべてを廃止にする条例案の「修正案」を可決しました。
 市立幼稚園は、全廃とならず、佐倉幼稚園1園だけ存続します。

 26日の市議会では、市長が提案した3つの市立幼稚園すべてを2024年3月末で廃止にする条例案の「対案」として、弥富、和田の2つの園を廃止して佐倉幼稚園だけを存続させる条例案が議員側から提案されました。

 市議会の常任委員会で賛成と反対が同数と拮抗したため、折り合える「修正案」を提案した格好です。

 修正案への討論では、入園者が激減している市立幼稚園の現状に触れ、「責任ある幼児教育を提供できない」と反対する議員もいましたが、採決の結果、修正案は賛成多数で可決されました。

 これにより、市立幼稚園すべての廃止は回避され、2024年度も佐倉幼稚園1園だけは存続します。

佐倉市 西田三十五 市長
「もう少し子どものために考えなさいということであったと認識している。今後、子どもを第一に考えて、これから教育委員会会議を含めて教育長に指示して進めていきたい」

佐倉市立幼稚園閉園方針の見直しを望む会 森本早苗 代表
「署名活動をしたり市民会議を開催したりしてきたが、多くの市民がこの問題に興味を持って賛同してくれた、それが形になったのは良かった」

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