「スクデットを狙え」ヴチニッチ氏が古巣ユベントスにエール「CLもないのに4位なんて大人しすぎる」

[写真:Getty Images]

元モンテネグロ代表FWミルコ・ヴチニッチ氏が古巣ユベントスにエールを送った。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

10代の頃に加入したレッチェを皮切りにローマとユベントスでもプレーしたヴチニッチ氏。トップ・オブ・トップの選手ではなかったが、偽9番の役割を完璧にこなしたり、サイドに流れてのプレーが得意だったりと、随所で巧さが光る万能FWだった。

ユベントスには栄光のセリエA9連覇が始まった1年であり、伝説の無敗優勝を成し遂げた2011-12シーズンに加入し、在籍3年間で公式戦96試合に出場し26ゴール22アシスト。退団から9年、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューでは、ユベントスにいるなら重圧を感じるのは当たり前と語った。

「ユベントスのシャツを着る者は常にスクデットを狙わなくてはならない。今は4位か…4位なんて大人しすぎる。今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)に出ていないのだから、なおさらだ」

ユベントスは開幕4試合で3勝1分けと及第点のスタートダッシュを切るも、第5節でサッスオーロに敗れて4位後退。ヴチニッチ氏はミッドウィークの試合がないことを強調し、後輩たちにプレッシャーをかける。

「どうしたって3日ごとの試合は難しいものなのだ。これから10日間、ユベントスはスクデットのライバルよりも多くのエネルギーを出す必要があるし、出せるはずだ。選手たちも失敗できないことを重々承知しているだろう。プレッシャーに対処できる者の存在が重要だ」

一方で、ユベントスをけん引するセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザを称賛。精力的にピッチを駆け回るWエースに期待を寄せた。

「彼らは多くのケガを経験し、揃ってプレーすることがほとんどなかったが、今は再び一緒にプレーしている。2人のクオリティに疑問などないよ」

「ドゥシャンは莫大な金額でユベントスへ来ながら悪い時期を経験した。ユベントスは引き留めて正解だよ。なぜなら最高のプレーヤーになれる1人だからね」

「(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督は個性を引き出す術に長けている。キエーザをワイドに展開させながらも、彼はゴールを目指してDFを置き去りにするだろう? 両足でシュートを打てるだけでなく、ゴールへの感覚も持っている。キエーザにとって素晴らしいシーズンとなることを期待しているよ」

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