2023年上半期不正薬物密輸入件数 水際措置の終了で大幅に増えたか 成田空港

2023年上半期不正薬物密輸入件数 水際措置の終了で大幅に増えたか 成田空港

 2023年上半期に成田空港で摘発された不正薬物の密輸事件の件数は、2022年の同じ時期の倍以上に増えました。
 新型コロナ対策の水際措置の終了が原因とみられます。

 東京税関成田税関支署によりますと、2023年1月から6月までの上半期、成田空港での不正薬物密輸入事件の摘発件数は84件で、2022年の同じ時期の約2.6倍に増えました。

 4月に新型コロナ対策の水際措置が終了し、密輸事件の件数も増加したとみられます。

 手口も、旅行客を装ってスーツケースなどに隠して持ち込むケースが増え、小分けにして飲み込むなど巧妙な手口もありました。

 不正薬物のうち、とくに覚醒剤と麻薬の摘発が増加し、約4倍から5倍に膨れ上がっています。

 東京税関成田税関支署の真鍋聡秀次長は「国内外の関係機関と情報の交換や収集分析を行い、麻薬探知犬などを最大限に活用して、水際での取り締まりを一層強化していく」と話しています。

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