「日本を楽しみたい」 - 姉妹都市交流で派遣、オーストラリアのリズモー市・高校生ら 大和高田市長を表敬訪問

堀内市長を表敬訪問したリズモー市の高校生たち=27日、大和高田市役所

 奈良県大和高田市の姉妹都市、オーストラリアのリズモー市から派遣された高校生5人と引率者1人が27日、堀内大造市長を表敬訪問した。派遣学生らは市内のホストファミリー宅に滞在し、市内の幼稚園や小中学校、高校を訪れて児童生徒と交流するほか、広島での平和学習も予定している。出国は10月8日。

 大和高田市とリズモー市は、1963(昭和38)年8月7日に姉妹都市として提携し、今年で60周年。85年12月から両市間で学生を相互派遣している。近年は新型コロナウイルス流行の影響で中止していたが、今年4年ぶりに復活した。

 派遣学生は高校2〜3年生。初めての海外で、日本に来るのも初めてという高校3年のロザリー・ヴァセラさん(17)は学生代表としてあいさつ。「とてもワクワクしています。友達をたくさんつくろうと、私たちは全員、リズモーで日本語を勉強しました。精いっぱい楽しみたい」と述べた。

 引率者として同行したブランドン・イーさん(22)は7年前、高校生の時にリズモー市から派遣学生として参加。その経験から「将来は英語と日本語の先生になりたい」と、現在は同市のサザンクロス大学で教育を学び、大和高田市からの派遣学生の世話も行っているという。

 堀内市長は「素敵な出会いやおいしい食べ物、オーストラリアにはない日本のお気に入りを見つけてください」とあいさつ。大和高田・リズモー都市友好協会の脇本吉清会長(73)は「高田市の良さを感じ取っていただきたい」と話した。

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