【MLB】千賀の1年目は日本人投手史上2人目の好成績 5回2失点で勝ち負けつかずも防御率2点台

写真:最終登板で200奪三振を達成した千賀滉大

9月27日(日本時間28日)、メッツの千賀滉大はマーリンズとのダブルヘッダー2戦目に先発登板し、2被弾しながらも5回2失点とマーリンズ打線を抑えた。

千賀は初回、ジョン・バーティに先頭打者弾で先制を許す苦しい立ち上がり。2回裏にフランシスコ・リンドーアのソロでメッツは同点に追いつくが、4回表には千賀がヘスス・サンチェスにソロを打たれ再び1点差に。しかしその裏、リンドーアの2打席連続ソロでメッツは再度同点に追いついた。リンドーアはこの本塁打で自身初の「30本塁打&30盗塁」を達成。

5回表にもピンチを招きながら最後は空振り三振で切り抜けた千賀は、96球と球数が多かったこともあり同点のまま降板。5回2失点3四球8奪三振でこの日の登板を終えた。

この試合が今季最後の登板だった千賀の最終的な成績は、29試合に先発し12勝7敗、防御率2.98、166.1回、202奪三振、WHIP1.22。最後の先発で200奪三振を達成し、規定投球回にも到達した。

日本人投手で1年目に防御率2点台&200奪三振を達成したのは、1995年の野茂英雄(防御率2.54、236奪三振)以来2人目。1年目の200奪三振達成だけでも、野茂英雄、2007年の松坂大輔(201奪三振)、2012年のダルビッシュ有(221奪三振)に次ぐ日本人投手史上4人目の快挙だ。

千賀には新人王投票、サイ・ヤング賞投票で名前が挙がることが期待される。新人王ではダイヤモンドバックスのコービン・キャロルが強力なライバルになるだろう。一方で、サイ・ヤング賞では防御率2.25と飛びぬけた好成績を残しているパドレスのブレイク・スネルが当確と言ってもいい状況だ。千賀にはサイ・ヤング賞投票5位以内、うまくいけば3位以内にランクインすることが期待される。

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