ふるさと納税制度のルールが10月から厳しくなり、自治体は、寄付金の引き上げや返礼品の縮小などに踏み切ります。
千葉県船橋市は、寄付金の総額が減る懸念から、返礼品の魅力をより高める取り組みを進めています。
船橋市の新たな返礼品「フルーツ定期便」は、寄付金7万円で、いずれも市内で採れるナシ、イチゴ、キウイ、パッションフルーツ、シャインマスカットの5種類の果物がそれぞれの旬の時期に届きます。
果物を提供する市内の生産者らが9月28日、船橋市役所で記者会見し、返礼品の魅力向上と市内産の果物のPRにつながる取り組みだと強調しました。
10月からのふるさと納税制度では、自治体は、受け取った寄付金のうち、返礼品や送料といった経費の合計額を50%以下に抑えなくてはならず、これまでより寄付金を引き上げたり、返礼品の量を少なくしたりします。
船橋市も一部で寄付金の引き上げに踏み切り、寄付金の総額が減る懸念があるということです。
このため、これまで単品に留まっていた果物の返礼品を、今回のように組み合わせるなどして返礼品の魅力向上に取り組んでいます。
船橋市は2022年度、寄付金の総額が11億4471万円と、勝浦市に次いで県内で2位でしたが、ふるさと納税に伴う市民税の控除額は23億2214万円に上っています。