東海道線衝突事故 大幅遅延、貨物列車27本が運休 関運局が警告を発出

5日21時半頃、東海道線・藤沢~大船間において、列車が架線柱に衝突した事故で、乗客3人と乗務員が軽傷を負った。列車は立ち往生し、発生から10時間に渡り線路を塞ぐなど、各線も大きな影響を受けた。
 この影響でJR貨物は、土日の2日間で27本が運休となり、他の列車も大幅な遅れが出るなどの影響を受けた。
 事故は、上り普通列車が大船駅目前の「鎌倉客貨踏切」手前で垂れ下がっていた架線に接触し、架線柱に衝突した。停電が起きたことで、乗客1500人が1時間半に渡り車内に閉じ込められ、1時間半後、徒歩で大船駅へ避難した。

 立ち往生した列車は、翌日7時10分、自走して大船駅に退避。8時に運転再開した。
 この事故に対し、運輸安全委員会は7日、鉄道事故調査官2人をJR東日本横浜支社へ派遣。聞き取りを行うなど、立ち入り地用差を始めた。
 併せて関東運輸局は同日付けで、JR東日本に対し警告文書を発出し、背後要因を含めた原因の究明と、再発防止のための措置を講じるよう警告した。
 また、複数の乗客の負傷、熱中症などによる救護班層の事態を踏まえ、発生からの旅客への対応についても検証し、その結果を踏まえ必要な適切な措置を講じることとした。措置については、文書による速やかな報告を命じた。

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