不動産流動化で大幅増益、SBSHD 物流事業は減収減益、

SBSホールディングス(鎌田正彦社長)の1-6月期連結決算は不動産流動化の実施により増収大幅増益。売上高2226億6600万円(前年同期比2・7%増)、営業利益142億4200万円(70・7%増)、経常利益143億4900万円(74・0%増)、純利益81億8600万円(331・9%増)だった。
 物流事業は売上高2055億5100万円(前年同期比2・9%減)、営業利益64億9600万円(15・0%減)。国内物流は新規顧客獲得で増収だったが、拠点開設や光熱費などコスト増で減益。海外物流は運賃下落や物量減で減収減益だった。
 物流事業の売上高は国内の物量増減と新規顧客獲得等で28・18億円、国内の料金適正化で8・24億円、為替で14・58億円の増収要因に対し、
海外物流の運賃下落や物量減112・07億円の減収要因が上回った。
 不動産事業は流動化の実施で営業利益が73億7400万円と物流事業を上回った。
 通期業績は前回予想を据え置いた。9日の決算説明会で鎌田社長は「物流事業は厳しい環境だが、ネクストステージ(中期経営計画)の2025年度売上高5000億円、営業利益275億円へ全社一丸で施策を打つ」とし、引き続き3PL、EC、国際物流を重点に取り組む方向性を示した。

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