JAしおのやで「にっこり」初出荷

 味覚の秋を迎え、栃木県が誇るオリジナル品種のブランド梨、「にっこり」の出荷が28日、高根沢町で始まりました。

 「にっこり」は、大玉で甘く、なかには重さが1キロを超えるものもあります。涼しいところで保管すれば2カ月近く持ち、贈答用としても使われる品種です。

 「JAしおのや梨部会」では、高根沢町にある16軒の生産者が、およそ21ヘクタールの畑で梨を生産していて、そのうち「にっこり」はおよそ640アールで作られています。8月の幸水の出荷に始まるナシの品種リレーは、豊水、あきづき、新高と続き「にっこり」が最後になります。

 28日は高根沢町の選果場に、およそ9トンの「にっこり」が運び込まれました。「JAしおのや」によりますと、今年は春先の気温が高かったことと、夏場に高温の日が続いたことで、例年よりも10日以上早い初出荷ということです。選果員がナシを一つずつ手に取って、表面の傷や色などを確認した後、光センサーを使って糖度をはじめ形状などをチェックして、大きさごとに選別しました。分けられた梨は次々と箱に詰められていきました。

 「JAしおのや」の「にっこり」は、10月末ごろまで宇都宮市の市場などに出荷されるということです。

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