西九州大、佐賀電算センターと連携・協力協定 デジタル人材の育成などで

協定を結んだ西九州大の福元裕二学長(左)と佐賀電算センターの宮地大治社長=佐賀市の西九州大佐賀キャンパス

 西九州大とIT企業の佐賀電算センター(佐賀市)は28日、デジタル人材の育成などを進める包括的連携・協力に関する協定を締結した。同大は健康分野とデジタル技術を統合し、社会の即戦力となる人材を輩出する新学部を創設する計画があり、実践型のインターンシップなどで協力していく。

 同大は学部や学科と同等の「デジタル社会共創学環(がっかん)」(定員60人)を来春開設し、27年度には「健康データサイエンス学部」(仮称)に発展させる予定。この構想は現在不足しているデジタル人材の育成に向けた取り組みを支援する文科省の支援事業に選定されていて、企業と結び付き、実践的な学びをすることが求められている。

 協定書の調印式が、佐賀市の同大佐賀キャンパスで開かれた。佐賀電算センターの宮地大治社長は「医療や医薬、福祉に関するシステムを開発していて、この分野のデジタル人材育成の役に立てる」と述べた。福元裕二学長は「新しい学部の教育課程をつくる段階から企業の協力を得られるのは非常にありがたい」と話した。(宮﨑勝)

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