人権侵犯認定の杉田水脈衆院議員を党役員に抜擢

 自民党は29日、党政調部会の「環境部会長代理」に今月7日に札幌法務局から人権侵害を指摘された杉田水脈衆院議員を就かせた。自民党の人権感覚に疑問を呈する声が相次いでいる。

 杉田議員は2016年の国連女性差別撤廃委員会出席後に「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場、完全に品格に問題があります」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などとSNSに投稿して誹謗するなど「明らかな侮辱で人権侵害だ」とアイヌの女性に札幌法務局へ人権救済を求める訴えをされ、同法務局から「人権侵犯事実があった」と認定された。

 ネット上では杉田氏の党役員登用に「一連の人事は『応援団と信者だけで十分』という私達へのメッセージ」「党内基盤を盤石にするために派閥人事優先で起用した事くらいは容易に想像できる」「杉田はアイヌ人権侵害投稿、LBGTに『生産性ない』発言・・・の問題議員です。安倍派の圧力があったのかもかも知れないが、あまりにも国民無視のいい加減人事と言わざるを得ない」「人権侵害を繰り返す極右、こんな人材しかいない事が最も深刻な問題・・・」などなど。

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題を追及し続けている有田芳生元参院議員はXで「自民党は杉田水脈外交部会長代理案に批判が出たので、環境部会に横滑りを狙っているのでしょうが、本質は変わりません。人権意識ないものに議員の資格はない。『放置して、何が人間の尊厳?』。」と自民党執行部の人権感覚に呆れる旨を発信した。(編集担当:森高龍二)

自民党は29日、党政調部会の「環境部会長代理」に今月7日に札幌法務局から人権侵害を指摘された杉田水脈衆院議員を就かせた

© 株式会社エコノミックニュース