【MLB】史上初の60二塁打&30本塁打まであと1本ずつ ドジャースのフリーマンは最終戦で記録達成なるか

写真:フリーマンは史上初の「60二塁打&30本塁打」にあと1本ずつと迫る

ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.の「40本塁打&70盗塁」を筆頭に、史上初の記録がいくつか生まれている今季のMLB。実はドジャースのフレディ・フリーマンもとある記録の達成が期待されている。

フリーマンは今季59本の二塁打を打っている。これは歴代7位の記録なのだが、もし60本に到達すれば、1936年のジョー・メンディック(64本)、チャーリー・ゲーリンジャー(60本)以来、87年ぶりの偉業となる。

さらにフリーマンは自身4度目のシーズン30本塁打まであと1本と迫っている。30本に到達すれば、自身初の3割、30本、100打点を達成することになる。

60二塁打と30本塁打を同時に達成した選手はMLB史上一人もいない。長いレギュラーシーズンも残すところあと1試合。この最後の試合でフリーマンは史上初の偉業を達成するかもしれない。

この記録が達成されなかったとしても、フリーマンの今季成績はMVP級と言って差し支えないものだ。ここまで160試合に出場し打率.333、29本塁打、102打点、OPS.981、23盗塁。リーグ2位の211安打とリーグ1位の59二塁打も記録しており、打撃タイトルの獲得はなくともあらゆる数字が高水準だ。「200安打&20本塁打&20盗塁」は、一塁手としては史上初でもある。

例年ならばMVP最有力になるはずだが、今季はMVP投票トップ3に入れるかどうかというところ。前人未到のシーズンを送っているアクーニャJr.が最有力で、他にも両リーグで唯一50ホーマー超えしている本塁打と打点の二冠王マット・オルソン、総合貢献度の指標WARでナ・リーグ最高値を出しているムーキー・ベッツがいる。今季のナ・リーグMVPレースは、これだけの成績を残したフリーマンでも上位票を得られるかどうかわからないほどのレベルの高さだ。

2020年の短縮シーズンでMVPを獲得したことのあるフリーマンだが、短縮なしのフルシーズンではMVP投票3位以内に入ったことがない。明日の試合では見事「60二塁打&30本塁打」を達成し、投票者を大いに悩ませてほしいものだ。

© 株式会社SPOTV JAPAN