アタランタとユベントスの上位対決は痛み分け…ホームチーム優勢も最後の一押し足りず【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第7節、アタランタvsユベントスが1日にアトレティ・アズーリ・ディターリアで行われ、0-0のドローに終わった。

リーグ連勝で4位のアタランタは直近の公式戦3試合連続無失点と守備が安定。難敵をホームで迎え撃った一戦ではルックマンやデ・ケテラエル、スカルヴィーニ、コープマイネルスといった主力がスタメンに名を連ねた。

対する3位のユベントスは前々節のサッスオーロ戦で今シーズン初黒星を喫したが、直近のレッチェ戦をミリクのゴールで競り勝ってバウンスバックに成功。難所ベルガモに乗り込んだ勝ち点1差での4位チームとの上位対決では先発2人を変更。ルガーニと負傷のミリクに代えてガッティ、ケアンを起用した。

立ち上がりからホームのアタランタが主導権を握って試合を進めていく。開始6分にエデルソンがファーストシュートを記録すると、14分には逆サイドのルッジェリーニのクロスに反応したザッパコスタがボックス右で連続シュートでゴールを脅かすが、決め切るまでには至らず。

対するユベントスは個々のマッチアップが明確な状況の中、球際の攻防で劣勢に。幾度か左サイドを起点に背後を意識した仕掛けを見せるが、攻撃に厚みを出せずに撥ね返される。それでも、前半半ば過ぎの31分には右CKの流れからボックス手前のファジョーリがミドルシュートを枠に飛ばす決定機を作るが、ここはGKムッソの好守に阻まれた。

前半終盤にかけても拮抗した展開が続くが、ボール保持とフィニッシュの数でアウェイチームがやや優勢に。ただ、決定機まであと一歩という場面が多く、前半はゴールレスで終了した。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。立ち上がりの51分にはロングフィードに反応したキエーザが相手のクリアミスをボックス手前で回収し、強烈な右足のシュート。これが枠を捉えるも、GKムッソに見事な反射神経ではじき出される。

以降はアタランタが押し込む時間が続くものの試合は膠着。これを受けて両ベンチが動く。アタランタはスカルヴィーニとルックマンを下げてコラシナツとムリエルのベテランを投入。一方のユベントスはファジョーリとカンビアーゾに代えてミレッティ、コスティッチを投入した。

一連の交代で試合に動きが出始めると、アトレティコにビッグチャンスが訪れる。74分、ボックス手前左の好位置で得たFKの場面でキッカーのムリエルが壁のギリギリ上を越える鋭いシュートを放つ。だが、GKシュチェスニーが見事な反応で右手で触ったボールはクロスバーを叩いた。

キエーザの後半序盤の決定機以降、決定機はおろかシュートまで持ち込めない守勢のユベントスは、終盤にかけて負傷のブレーメルを含め5枚の交代枠を使い切って選手を入れ替えるが、これも流れを変える効果的な一手とはならず。

その後、ホームでより勝ち点3がほしいアタランタが攻勢を仕掛けたが、コープマイネルスがボックス内での2度の決定機でシュートを枠に飛ばすことができないなど、最後の精度を欠いた。

そして、注目の上位対決はアタランタ優勢も互いに勝ち点1を分け合う痛み分けの結果に終わった。

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