英国の識者、アーセナルに「マンチェスター勢並みの報酬」を提案

写真:クラブ最高クラスの報酬を受け取るウーデゴール

公認会計士であり、フットボールクラブの財務について深い造詣を持つキーラン・マグワイア氏が、アーセナル人件費に関して提言を行った。イギリスのウェブメディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。

2021-22シーズンのアーセナルの決算を見ると、スタッフへの報酬として2億500万ポンド(約370億6770万円)が支払われていることが明らかになっている。ただ、これはマンチェスター・ユナイテッドよりも1億5000万ポンド(約271億2270万円)も少ない金額であり、マンチェスター・シティやリヴァプール、チェルシーなども、3億3000万ポンド(約596億7690万円)以上の人件費を計上しているという。

その後、アーセナルはウィリアン・サリバやガブリエウ・マガリャンイス、ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリら主力との契約を次々に延長。9月下旬にはマルティン・ウーデゴールとの契約延長にも成功した。

ウーデゴールは新契約によって週給20万ポンド(約3620万円)を受け取ることになっており、これがクラブ最高クラスの報酬額となっている。また、契約を更新した他の選手も報酬もアップしているため、マンチェスター勢との報酬額の差は縮まっていると予想される。それでも、マグワイア氏は次のように語り、さらなる人件費アップを進言した。

「アーセナルの人件費はマンチェスター・ユナイテッドよりも年間でおよそ1億5000万ポンドも少ない。彼らが最高クラスのタレントを維持し、トロフィーを目指して戦いたいのであれば、賃金の面でもトップテーブルに座っていなければならない」

「私たちはここ数年間、アーセナルが他の強豪たちに後れを取っていく様子を目撃してきた。それは、彼らがUEFAチャンピオンズリーグに出場できていなかったことを反映するものだった。現実的に、クラブはCLに出場することで最低でも年間3000万ポンド(約54億2510万円)を受け取ることができるし、勝ち上がればその金額をさらに増やすこともできる。それを背景に、マンチェスター勢やリヴァプール、チェルシーとの差を縮めていかなければならない」

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