海外バイヤーへ"栃木県産"の食品アピール ベトナムの販路拡大へ商談会

 福田富一知事が去年(2022年)から2年連続でトップセールスに訪れるなど、栃木県との交流が深まるベトナムに県産の食品の魅力をアピールし販路の拡大を図ろうと、海外バイヤーと県内事業者との商談会が、4日に宇都宮市内で開かれました。

 県内を訪れたのはベトナムに15の小売店を構え富裕層向けに世界の高級品などをホテルや、飲食店に卸している輸入卸会社の担当者です。

 この商談会は、海外のバイヤーを県内に呼んで県産の食品の販路拡大を目指そうと、栃木県とジェトロ栃木が開いたものです。ここ数年は、新型コロナの感染拡大の影響でオンラインによる開催で対応していましたが、今回はベトナムからバイヤーが訪れ、試食などもできる対面での開催に戻りました。

 4日は加工食品や酒類などの商談が行われ、県内からは化粧品や健康食品を販売するエコロ・インターナショナルや日本酒の製造販売を行う惣誉酒造など8社が訪れ商品を売り込みました。

 このうち、菓子の製造販売を手掛ける茂木町の野州たかむらは動物の形や和をモチーフにしたべっこう飴などを製造し、都内の高級スーパーや東アジア、ヨーロッパといった海外などでも好評です。担当者は形や原材料にこだわったという自社のブランド商品をバイヤーに見せながらその特長や安全性、取引実績などを積極的にアピールしました。商談では取引数や価格などについても話し合われ今後、取引の実現に向けて詰めの交渉が行われるということです。

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