小田原市長ポスター問題 「事務所のミス」と謝罪 法的には「問題ない」

政治活動用ポスター掲示を巡り公選法違反を指摘され「事務所のミスだった」と謝罪する守屋輝彦市長=小田原市役所

 すでに存在しない自民党支部の掲示板などに張られた小田原市の守屋輝彦市長の政治活動用ポスターが公選法違反の疑いがあるとして撤去された問題で、守屋市長は6日の定例会見で「ポスターの表記に不十分なところがあり、事務所のミスだった」と謝罪した。市選挙管理委員会はボードなどに張った掲示方法も法令違反の疑いを指摘していたが、市長は「掲示板に張ったものなので問題ない」と反論した。

 公選法では、個人の政治活動用ポスターについてベニヤ板やプラスチック板などに張り付ける「裏打ち」行為を禁じている。守屋氏が市長に就任した2020年から無地のプラスチック板などに張られたポスターが市内数百カ所に掲示され、一部で解散した自民支部の掲示板も利用。市選管は今年8月、守屋氏の事務所に違反行為を指摘していた。

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