大分県立美術館の収蔵品紹介、「杵築の美術と風土」展始まる【大分県】

作品を鑑賞する山香小の児童=6日、杵築市のきつき城下町資料館

 【杵築】県立美術館収蔵の美術品を紹介する「杵築の美術と風土」が5日、杵築市南杵築のきつき城下町資料館で始まった。市、県ゆかりの芸術家の豊後南画や日本画、墨画など26点を展示している。24日まで。

 県芸術文化スポーツ振興財団と県立美術館の主催。江戸時代後期の杵築藩で南画を広めた十市石谷(といちせきこく)(1793~1853年)や、田能村竹田の弟子、高橋草坪(そうへい)(1804~35年)の秀作を紹介している。

 6日に開会セレモニーがあり、山香小の児童と関係者ら約50人が出席。田沢裕賀・県立美術館長、清末陽一・市教育長が「自分たちの郷土はどういう所か。本物の芸術作品を見て感動してください」とあいさつした。この後、児童は3班に分かれて作品を鑑賞した。

 ギャラリートークは8日午後2時から。同館の学芸員、柴崎香那さんが講師を務める。

 同館は毎年、「地域美術館」と銘打ち、県内各地で収蔵品の展覧会を開催。同市では初めてとなる。

 観覧料は高校生以上は300円、小中学生は150円。

 問い合わせは、県立美術館(097.533.4500)。

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