テン・ハグ、劇的勝利に安堵も「ポジティブなことばかりではない」

[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が振り返っている。

開幕からケガ人続きのチーム状況やピッチ外でのゴタゴタも重なり、公式戦を通じて10試合で6敗と波に乗れずのユナイテッド。プレミアリーグでも3勝4敗と躓くなか、7日の第8節ではブレントフォードをホームに迎え撃った。

この試合では攻勢の入りだったが、26分にカゼミロのショートパスを引っかけられ、そのままカウンターを浴びると、アンドレ・オナナも手が余裕で届く範囲のシュートを処理できず。その1点が重くのしかかり、最終盤を迎えた。

敗色ムードが漂ったが、87分から出場のスコット・マクトミネイが90+3分、90+7分と起死回生の2ゴール。内容としては手放しで喜べるものではないものの、劇的勝利で公式戦3試合ぶり、リーグ2試合ぶりの白星を手にした。

イギリス『BBC』によると、オランダ人指揮官は「ホッとした。これが全体の総括だ」と胸を撫で下ろし、最後まで諦めない姿勢が勝利に繋がったと評した。

「試合のスタートはまずまずだった。最高ではなくともまずまずだったが、あってはならない失点をしてしまったんだ」

「全員がポジションについてもいないのに、素早くFKを蹴るという誤った判断をしてしまった」

「それでも、前進し続け、信念を抱き続け、そして戦い続けた。それが最後に報われたが、自分たちで運を引き寄せたんだ」

ただ、「ポジティブなことばかりではない」とキッパリ。「先制を許した。火曜日(のガラタサライ戦)もだったが、あれだけ優位に進めながら、失点したんだ。これではいけない」と語った。

「これをターニングポイントにしないと。チームとして、個人として、アプローチや姿勢を見直さないといけない」

「試合の入りから信じないとね。ファンは我々を信じて、支え続けてくれた。我々はそれに応える必要がある」

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