山北で6年ぶり「お峰入り」 総勢80人、無形文化遺産〝幻〟の踊り披露

ユネスコの無形文化遺産に登録された「お峰入り」で80人の演者が練り歩く道行き=山北町の大野山山頂

 山北町共和地区で約700年続いてきたとされ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された「お峰入り」が8日、町内で6年ぶりに行われた。総勢80人の演者が修験道の行場だった大野山などを練り歩き、歴史を重ね受け継がれてきた多彩な踊りと歌を披露した。

 お峰入りは修験道の儀式が芸能化し、山伏が演じる「修行踊り」や大名行列を模した「鹿枝(かしえ)踊り」など8種11演目で構成。伝承では南北朝時代に始まったとされ、近年はおおむね5年に1度しか行われない“幻”の踊りとされる。昨年11月に全国41件の「風流(ふりゅう)踊り」の一つとして新たに登録された。

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