ワールド<3612>、ニットプランナーから子供服ブランド「KP」事業を取得

ワールドの東京オフィス(東京・青山)

ワールドは、日本政策投資銀行と共同設立した投資会社W&Dインベストメントデザイン(東京都港区)を通じて、子供服ブランド「KP」を展開するニットプランナー(東京都中央区)から主要事業を取得したと発表した。受け皿会社として8月に設立した新会社「KP」(東京都港区)が事業を引き継いだ。取得価額、取得日は非公表。ニットプランナーは10月3日に東京地裁に破産を申請し、同日、破産開始決定を受けた。ワールドと同社傘下で子供服大手のナルミヤ・インターナショナル(東京都港区)が持つ事業運営のノウハウなどを活用し、新生KPの経営を立て直す。

ニットプランナーは1973年に創業。1978年に子供服のブランドネームを「KP」を統一し、中国に進出するなど、国内の店舗網を拡大してきた。しかし、コロナ禍の影響で業績が悪化。東京商工リサーチによると、2021年1月期には売上高が16億4658万円まで落ち込み、4億円を超える赤字を計上した。

新KPはベーシックなヨーロピアンカジュアルを特徴とした4ブランド「KP」「KP BOY」「trois Lapins(トロワラパン)」「KP DECO」を展開する。9月末時点のKPの店舗数は45。

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