全国競技かるた新潟大会 静寂の中 勝負に集中 上越市で初めて

上の句が詠み上げられると、取り札にサッと手が伸びる。勢いよく札を払う選手も

第5回全国競技かるた新潟大会が8日、上越市戸野目古新田の謙信公武道館で開かれた。フランス、中国を含む国外、国内各地から380人が参加し、各級トーナメント方式の6回戦で争った。

小倉百人一首かるたの競技大会で、クラスは最高のA級から初心者クラスまである。この日は小学生から60代の大人までが参加。1対1で向き合い、静寂の中、「上の句」が詠み上げられると、「下の句」が書かれている取り札に素早く手が伸びた。

主催の新潟県かるた協会(佐藤隆司会長)によると、全国大会は各地で行われ、新潟県では10月第2週の日曜日に、これまで4回は新潟市で行われてきた。初めて上越市が会場となり、今後は同館で実施していきたいとしている。協会関係者は「老若男女で楽しめるので、ぜひ体験してほしい」と話した。

上越からは上越百人一首かるた育成会メンバーと高田高の部員ら高校生が挑戦。運営にも携わった。育成会の涌井明人会長(39)は「札を取ったときの爽快感が魅力。試合は集中力が増す」と勧めていた。

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