【秋華賞/脚質傾向】三冠狙うリバティアイランドは“余裕でアーモンドアイ級” 差し・追込はロンスパ必須

15日に京都競馬場で行われる第28回秋華賞(GI、芝2000m)のデータを紹介する。

牝馬三冠に王手をかけるリバティアイランド、紫苑S勝ちのモリアーナ、ローズSをレコード勝利したマスクトディーヴァや、クイーンSで古馬を撃破したドゥーラ、下河辺の秘密兵器シンリョクカらがスタンバイ。

ここでは過去10年のうち、阪神開催の2021~2022年を除く、過去8年データから予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。

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■差し馬が連勝中

過去8年、逃げ【0.1.0.7】、先行【0.0.2.23】、差し【8.4.6.51】、追込【0.3.0.36】。差しは8勝と圧倒的で複勝率26.1%もトップの成績だ。逃げ先行は合わせて【0.1.2.30】複勝率9.1%で追い込みより若干優勢。先行馬の勝利は2011年アヴェンチュラが勝った年まで遡る。

京都芝2000mは前後半3ハロンタイムがほぼイーブンで、全体的に淀みのない流れになりやすい傾向にあるため、前々で押し切るのは至難の業。よって、長くいい脚を使えるロンスパ勝負に長けた馬が好走しやすいのだろう。

上がり3F順位別の成績を見てみると、上がり1位が【3.1.2.3】の安定感を誇り、勝ち馬にはアーモンドアイ、ディアドラ、ヴィブロスといった名牝が並ぶ。2-5位も【5.5.4.19】勝率15.2%、複勝率42.4%をマーク。良馬場の際は33秒台から34秒後半の決着になるため、上がり性能をしっかり見極める必要がある。

過去にオークスで上がり最速をマークして勝った馬には2020年デアリングタクト、18年アーモンドアイがおり、いずれも牝馬三冠に輝いている。リバティアイランドは桜花賞、オークスともに上がり最速をマークしているが、当時の勝ち時計はアーモンドアイをも上回るもの。断然人気でも逆らうのは悪手だ。

リバティアイランドが前を掃除する展開であれば、中団後方勢にチャンスが広がりそう。展開利が見込めそうなのは、これまでキャリア4戦すべてで上がり2位以内をマークし、紫苑Sでは重賞初挑戦も3着に好走したシランケド。持久戦に強いデクラレーションオブウォー産駒でもあり、漁夫の利で2、3着も十分あるはずだ。

その他、状態面に不安のあったチューリップ賞、桜花賞以外で上がり2位以内の末脚を披露しているドゥーラ、ローズSで見事な差し切りを決めたマスクトディーヴァ、堅実に脚を使えるマラキナイアなども魅力を秘める。

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文●SPREAD編集部

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