横浜・西谷浄水場再整備 れんが造りの歴史的建造物6棟、移設し一般公開へ

曳家工事中の「配水池配水井(はいすいせい)上屋」(左下、横浜市提供)

 西谷浄水場(横浜市保土ケ谷区)の再整備で、場内にある国登録有形文化財の歴史的建造物6棟の移設工事が本格化している。市は建物を解体せず、レールや台車で移動させる「曳家(ひきや)工法」を採用。年内にも敷地東側の1カ所に移設し、市民向けに一般公開する。

 市水道局によると、6棟はいずれも浄水場と同じ1915(大正4)年に建てられた。れんが造りの平屋建てで、ろ過池や配水池のバルブなどを守る機能を担っていたという。曳家工事は昨年11月に始まり、既に全棟の耐震補強と屋根などの補修が完了した。

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