【Players on Fire PS➀】PSで覚醒した9月にデビューしたばかりの「恐怖の9番打者」

連日白熱したゲームが展開されているポストシーズン(PS)でブレイクしている選手がいる。その1人が、シーズン最終戦で惜しくも地区優勝を逃したものの、ワイルドカードでPSに進出し、快進撃を続けているレンジャーズで9月にデビューしたばかりのルーキーだ。

シーズン162試合目でアストロズに逆転優勝されたレンジャーズ。ワイルドカード・シリーズ(WCS)ではレイズを撃破し、地区シリーズではア・リーグ最高勝率のオリオールズに2連勝。この勢いを支えているのが「恐怖の9番打者」ことエバン・カーターだ。

カーターは2020年のドラフトで2巡目(全体50位)指名を受け、エリザベストン高からレンジャーズに入団。日本時間9月9日にメジャー昇格を果たすと、その日に先発出場し、第1打席で初安打を記録した。

3試合目で初本塁打も放つと、そこから15試合連続出塁を記録。シーズンは23試合に出場して打率.306、OPS1.058と好成績を残したが、その要因の1つが選球眼のよさだ。主に9番レフトで出場し、72打席で12四球を選んでいるが、ボール球スイング率9.0%は今季25打数以上の選手で最も少ない。

その選球眼のよさを発揮したのがWCS第1戦。カーターは2本の二塁打を放つと同時に四球を2つ選び、全打席出塁。第2戦でも1安打1四球1死球で3出塁、地区シリーズ(DS)第1戦でも二塁打1本に加えて2四球を選び、22歳未満ではメジャー史上初となる3試合連続3出塁以上を記録した。また、カーターは出塁だけでなくパワーも魅力で、WCS第2戦ではポストシーズン(PS)球団史上最年少アーチも記録している。

WCSでは9番で出場も、DSから5番に抜擢されたカーターは、DS第2戦でも1安打1四球と勢いは止まらず、PSの4試合で打率は.500。「恐怖の9番打者」から中軸打者へ。カーターが今後どんな活躍を見せてくれるのか目が離せない。

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