公費で化粧代「問題ない」 横浜の林市長が会見

 横浜市の林文子市長は26日、市が制作するプロモーション映像などに出演した際のメーク代計約25万円を公費で支出していたことを明らかにし、「市の広報・プロモーション事業の一環。問題はない」との認識を示した。

 市によると、2009年8月の就任以来、公費で支出したメーク代やメークスタイリスト代は、市の施策のプロモーション映像(3万3600円)、市の特別番組(3万円)、シティープロモーション事業のビデオメッセージ(3万3333円)など、8回分計25万344円。

 同日会見した林市長は、「市が制作するプロモーション映像などに、市の代表として出演する限られた場合に撮影用のメークを行っている。国際会議も含めて普段は自分で化粧している」と説明。今後も必要性を精査した上で公費負担としていく考えを示した。

 1回約3万円という金額については「出張してもらっている。メークに40分ほどかかるが、その後の撮影中も手直しなどが入る」と妥当性を強調。「メーク代について、市民に話したことがなかった。これからはきちんと理解を求めるようにしたい」と述べた。

 今回の件に関しては、同日午後1時までに13件(賛成3、反対10)の市民意見が市役所に寄せられたという。

© 株式会社神奈川新聞社