森保一監督が絶好調の久保建英に求めることは? カナダ戦のシステムにも言及「基本は4-1-4-1」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

12日、日本代表は翌13日に行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦の会場であるデンカビッグスワンスタジアムで前日トレーニングを行った。

トレーニングに先立ち、森保一監督が試合に向けた記者会見に出席。カナダ戦でのシステムについて言及した。

「システムについては[4-2-3-1]か[4-1-4-1]かというところになります。実際、9月の活動においても、[4-2-3-1]と言いながらどんどん前線に出ていくというところで、攻撃の時はより[4-1-4-1]、[4-3-3]に近い形を取っていたと思いますし、明日の試合も攻撃と守備の部分においては可変ということで考えたい「と思います」

カタール・ワールドカップ(W杯)までは[4-3-3]が基本線となっており、これもアジア最終予選で結果が出なかったことで[4-2-3-1]から変更した経緯がある。

また、オプションとしては東京五輪世代で使っていた[3-4-2-1]も持っている中で、相手に合わせる可変スタイルが現在は定着している。

森保監督は相手に合わせて最適なものを求めるとコメント。試合中に変わっていくものだとしながらも[4-1-4-1(4-3-3)]が基本線になると語った。

「ただシステムの話をさせていただくと、自分たちがやるべきところはもちろんですけど、相手がどうするかということもありますので、相手の分析をした場合、監督が代わっていて初戦なので、どういう形で戦ってくるかっていうところはわかりませんので、基本は[4-1-4-1]でスタートかなとは思っています」

「相手との噛み合わせを考えて両方使えるようにと、これまでもやってきた通りに3バックも含めて、状況に応じて試合を進めることができればと思っています」

自分たちの戦い方のコンセプトは変えずとも、選手の立ち位置や並びを変えて対応したいという日本。その中で、今回は常連組の選手たちが特に攻撃陣で不在となっており、違う役割を求められる選手も増えてくることになる。

招集されている選手で最も結果を残しているのはMF久保建英(レアル・ソシエダ)。9月のラ・リーガ月間MVPを獲得し、これは日本人として初の快挙に。その久保は右ウイングでの起用で結果を出しているが、森保監督も同様の考えだという。

「一番生きるところは[4-3-3]の右ウイングかなと思っていますが、我々がその形を取るとは限りませんし、チームとしてこれまでやってきたのは[4-2-3-1]を基本にしながら可変していくということで、活動してきている中では、右サイドもですけどトップ下というのも彼の良さが出るところではないのかなと思っています。プラス、質問にもありました通り、インサイドハーフという部分でのプレーも彼の良さが十分発揮できるところかなと思っています」

右サイドか中央の攻撃に絡むポジションで考えているという森保監督。その久保に求めるのは、やはり得点に絡む仕事だという。

「彼に期待していることはまず第一に攻撃のところ。9月の活動でもチャンスを作り出す、得点を生む仕事ができる、得点に関わる仕事ができるというところが良いところだと思いますので、そこは彼自身も感じていると思いますが、9月のドイツ戦のときに彼が見せてくれた、攻撃もできるけど守備も献身的にチームに関わっていく。我々が全員攻撃、全員守備をしていくという戦い・コンセプトがある中で、自分も攻撃だけではなくて守備もハードワークしてチームに貢献するという姿勢を、プレーを見せてくれたと思いますので、攻撃はもちろんですけど、チームを勝たせるために守備の部分も彼が示してくれている通りに、チームに貢献してもらえればなと思っています」

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