カーショウは最後の登板を終えたのか 「わからない」と明言避ける

今季のドジャースはFAでの補強を控えめにし、若手選手に多くのプレー機会を与えた。その結果、メジャーで3番目に多い100勝を記録して直近11シーズンで10度目の地区優勝を成し遂げたが、地区シリーズではダイヤモンドバックスに3連敗を喫して敗退。予想していたよりも早くオフシーズンを迎えることになった。そんなドジャースが直面する課題の1つがクレイトン・カーショウの去就だ。ここ数年、毎年オフになると引退の可能性が取り沙汰されるカーショウだが、現時点では「わからない」と明言を避けている。

現在35歳のカーショウは今季24試合に先発して131回2/3を投げ、13勝5敗、防御率2.46、137奪三振を記録。左肩の故障で7月上旬から1ヶ月以上にわたって戦列を離れ、復帰後も球数や投球イニング数を制限した登板が続くなど、決して万全のコンディションではなかったが、そんななかでもチーム最多の先発登板数・勝利数・投球イニング数・奪三振数を記録するなど、故障者が続出した先発投手陣のなかでエースとして奮闘した。しかし、地区シリーズ第1戦では一死しか取れず6失点でノックアウト。キャリア最悪の登板で今季の戦いを終えた。

ここ数年は毎年1年契約でプレーしているカーショウだが、来季プレーするかどうかについては現時点で明言を避けている。「個人的には間違いなく酷い終わり方になってしまった。でも、それは最終的に重要なことではない。ただ単に、チームの勝利に貢献できなかったということだ」とカーショウ。「できる限りいろいろなことを考えて、最善の決断をしたい。でも、それが何を意味するかは僕にもわからない。とにかく前に進むしかない」と現時点では自身の将来について何も決まっていない様子だった。

カーショウは以前、プレーを続けるかどうかの決断は「自身が健康にプレーできるかどうか」と「シーズンの大部分を家族と離れてプレーしたいかどうか」の2つがポイントになると話していたことがある。この2つをクリアできるのであれば、来季もドジャースでプレーするだろうし、後者のみが問題になるのであれば、レンジャーズと1年契約を結ぶという選択肢もあるだろう。前者が問題になるようなら、いよいよ現役引退という決断を下すことになるかもしれない。少なくともカーショウが答えを出すまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

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