【MLB】フィリーズがリーグチャンピオンシップシリーズ進出 ブレーブス相手に2年連続下剋上

2試合連続2本塁打のニック・カステヤノス

10月12日(日本時間13日)、フィラデルフィアで行われたブレーブス対フィリーズのディビジョンシリーズ第4戦、3-1で勝利したフィリーズが2年連続のリーグチャンピオンシップシリーズ進出を決めた。フィリーズは先発左腕のレンジャー・スアレスが5回1失点の好投。打線は得点圏でこそ打てなかったが、ニック・カステヤノスの2ホーマーを含む3本のソロを放つ一発攻勢。ブレーブスはフィリーズ投手陣の前にチャンスを作るも打線がつながらず、ソロ本塁打1本に抑え込まれた。

フィリーズは3回まで毎回得点圏にランナーを進めるも、あと1本が出ず無得点に終わっていた。4回表にオースティン・ライリーにソロ本塁打を浴びブレーブスに先制を許したが、その裏、前日1試合2ホーマーのカステヤノスのソロ本塁打ですぐに同点に追いつく。5回裏にもトレイ・ターナーが2試合連続となるソロ本塁打を放ち勝ち越しに成功。すると6回裏には再びカステヤノスがソロを放ち、ブレーブス先発のスペンサー・ストライダーを降板に追い込む。カステヤノスの2試合連続2本塁打は、ポストシーズン史上初の記録となった。リードしてからはフィリーズの剛腕ブルペン陣が奮闘。ランナーを出しながらも最後の4回を5投手の継投で無失点に抑えた。

敗れたブレーブスはシリーズを通して自慢の打線がふるわず。レギュラーシーズンではMLBタイ記録の307本塁打を放ち、1試合平均約1.9本の本塁打を記録していた。しかしこのシリーズでは4試合で3本だけ。シーズンで記録的な活躍を見せたロナルド・アクーニャJr.が14打数2安打に抑えられるなど、ライリー以外の主力野手がことごとく結果を残せなかった。

ディビジョンシリーズでブレーブスとフィリーズが対戦するという構図は昨年と同じだったが、フィリーズが敵地で1勝1敗としたあと、本拠地で2連勝してシリーズ突破という流れまで全く同じになった。昨年のフィリーズはその勢いのままワールドシリーズまで突き進んだが、今回リーグチャンピオンシップシリーズで対戦するのはここまで無敗のダイヤモンドバックス。若さと勢いのあるダイヤモンドバックスと、ホームで強烈な強さを見せつけるフィリーズ。次のシリーズでも熱い戦いが待っていそうだ。

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