【本間裕樹さん・毛利正和さん(ヴァーテックス バドミントン実業団)】“新潟に『生涯バドミントン』を根付かせたい”

(写真左から本間裕樹さん、毛利正和さん)

【プロフィール】
本間裕樹(ほんまゆうき):阿賀野市出身。幼少期より親子バドミントンに参加していたことから競技に出会う。高校・大学でも競技を続け、29歳で新潟に戻ると、趣味としてバドミントンを再開。その後「ヴァーテックス バドミントン実業団」に指導者として入社したのをきっかけに競技にも復活した。

毛利正和(もうりまさかず):長岡市出身。小学2年生でバドミントンに出会い、ジュニアチームに加入。学生時代は部活動で競技を続けていたが満足のいく結果を残せず、社会人でも続ける決心をする。30歳の時に新潟市に移住し、「ヴァーテックス バドミントン実業団」に入社。シングルスの選手としても活躍しつつ、本間さんとダブルスを組む。


ガタチラスタッフ:『新潟人170人目は、「ヴァーテックス バドミントン実業団」の本間裕樹さん・毛利正和さんです!2023年9月に行われた「世界シニアバドミントン選手権大会2023」で(35歳以上ダブルス)準優勝を果たしたお二人に、世界の舞台で感じたことや今後の目標などたくさんのお話をお聞きしました。素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

世界の舞台へ

—「世界シニアバドミントン選手権大会2023」での(35歳以上ダブルス)準優勝おめでとうございます!

本間さん:ありがとうございます!世界という舞台が初めてだったので、「自分たちがどこまで通用するのか」が全く見えない状況でした。正直、自信もなかったので1回戦は特に緊張しました。しかも、想像していた以上に日本勢が勝ち進んでいたので、より焦りましたね(笑)。「日本1位の自分たちが負けるわけにいかない!」という気持ちで、今できる最高のパフォーマンスで挑めました。

毛利さん:決勝では、自分たちがどうやっても勝てないと思わせられるほど実力の差を感じました。だからこそ、「悔しい」という感情以外の大切な事も色々と学べた大会でしたね。

—“世界の舞台”はどうでしたか?

毛利さん:シャトルの扱いが一番大変でしたね(笑)。世界大会で使用するシャトルは、国内の一般的なものとは“飛び方”が全然違うんですよ。大会の中で慣れて行くのが大変でした。

本間さん:攻撃が全然効かなくてびっくりしました!「スマッシュを打っても何故こんなにも返されるのだろう?」って。(笑)ただ、当施設は普段からバドミントン専用コートを設置しているので、床に関しては同じ感覚でできてよかったです。

—「世界シニア」の年齢条件を教えてください!

本間さん:国内の競技会では30~75歳が対象とされています。世界大会では、それが35歳からになります。私たちも初めての世界大会だったので、各年代において日本選手が強い事に正直驚きました!

毛利さん:僕はシングルス(35歳以上男子)でも“日本1位”として出場しているのですが、優勝した選手は日本大会で3位だった方なので、より悔しかったですね。

—今回の悔しさをバネに、今後はより活躍されるのですね!

毛利さん:まだまだ上を目指したいです!“世界大会での悔しさは、世界大会で晴らしたい”ですね。

本間さん:私は監督という立場で入社しているので、「選手としてもっと強くなってやる!」というよりは、指導者としての立場に注力したいという気持ちが強いです。もちろん、選手としてプレーする時は、「勝つこと」を大切にしていますよ!

新潟に『生涯バドミントン』を根付かせたい

—お二人が実業団の選手となったきっかけを教えてください!

本間さん:「新潟にバドミントン実業団を作りたい」というお話を聞いて、最初は様々な会社やチームに所属している選手で活動をスタートしたことがきっかけです。私たちも他社で働いていましたが、「ヴァーテックス」に入社し、実業団としての活動を正式に始めました。

毛利さん:皆が違う会社に所属していたので、当時はスケジュールを合わせるだけでも大変でした(笑)。練習は月1回ほどしかできませんでしたね。

—新潟県のバドミントン実業団はあまり聞いたことがなかったです…。

本間さん:県内には他にも実業団チームはあります。ただ上を目指して活動している団体は少なく、サークルの様なスタイルで活動されている団体が多い印象です。

毛利さん:ずっと地元の社会人クラブで活動していましたが、入社と同時に当社の実業団に加入しました。

—選手として活躍しながら、「ヴァーテックスバドミントンアカデミースクール」で指導者もされているのですよね?

本間さん:そうです!「バドミントンスクール」は実業団として本格的に活動する前から開校しています。現在は3名の選手がスクールで指導しつつ、合間で練習を重ねるというスタイルで運営しています。

毛利さん:スクールは小学生~大人まで対応しています。初心者には“バドミントンの楽しさ”を知ってもらい、中級~上級者には“それぞれのレベルに合わせた指導でサポート”しています!最近は「生涯スポーツ」としてバドミントンを始める方も多いです。

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—年代を問わず、挑戦できるのは素敵ですね!

本間さん:本当にそう思います。私も当初は指導者として入社したこともあり、この年齢で世界で戦えるとは思っていませんでした。スクールでも、自分の親世代の方々が“生き生きとプレイしている姿”を見ると嬉しいですね!

毛利さん:シニアの世界では、若い頃にトップ選手だった方が趣味としてプレーしている場合も多いんです。そんな方々に今なら勝てたりするので面白いですね。(笑)

—指導者として大切にしている事は何ですか?

本間さん:「楽しんでもらう」ことが大前提ですね!子供たちは“遊び感覚の楽しさ”、中学・高校生になると“競技として勝つこと”、大人は身体を動かすのが目的となり“動かし続けること”が楽しさになるように、年代によって留意する点は異なります。

毛利さん:大人になると褒められることも少なくなるので、コミュニケーションも大切にしています。正しい身体の使い方を指導することで、『生涯バドミントン』をもっと浸透させたいですね!

—生徒さんも世界で活躍する選手に指導してもらえて嬉しいでしょうね!

毛利さん:生徒の皆はすごく応援してくれて、勝った時も一緒になって喜んでくれました。大変ありがたいですね。皆にとって良い刺激になっていると嬉しいです!

世界で活躍するような選手を

—毛利さんは新潟のトップ選手ですよね!

毛利さん:ありがとうございます!38歳という過去最高齢で国体代表に選ばれて光栄です。シングルスとダブルス、そしてシニア以外の大会にも出場しています。年間で見ると大会出場数も多いので大変ですが、まだまだ頑張ります!

—最後に、今後の目標を教えてください!

毛利さん:11月にある国内大会で、“前回の世界シニアで1位の選手に勝つこと”が直近の目標です!指導面では、まずは県内の大会で活躍できるような選手を育成したいです!

本間さん:私も小・中学生の生徒に“県1位を獲らせてあげたい”ですね!生徒自身が「大きすぎる目標だ」と思うことなく目指せるようにサポートしていきたいです。いつか、世界で活躍するような選手を輩出できたら嬉しいですね!

【ヴァーテックスバドミントンアカデミー】
住所:新潟市中央区豊照町2518−1
電話:025-278-3309
営業時間:平日12:00~22:00(受付時間12:00~21:00)、土・日9:00~19:00(受付時間9:00~17:00)
定休日:水曜日・祝日
公式ホームページ:https://www.vertex-group.co.jp/badminton/academy/
公式Instagram:https://www.instagram.com/elc_bad/

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