今回は思わず「嘘だろ!?」という声が出てしまったアイデアが光っていると思うキャンプ用品をご紹介したいと思います。ものを見てみると「確かにこれはいいわ」と思うんだけど、今までありそうでなかった感じでとても面白そうなものを一つずつ見ていきましょう。
【EVOKE】Gearbox TANKER
まず、見た目のインパクトが強めな収納ボックスから。椅子にもなる折りたたみコンテナボックスです。
スペックを確認
- 材質:ポリプロピレン
- サイズ:65×58×34cm
- 耐荷重:80kg
肘掛けと背もたれがついた収納ボックス
すごくないですか?この外見のインパクト。
収納ボックスで座れるほど頑丈というのは結構あると思いますが、ただこんなにはっきりした肘掛けと背もたれをくっつけたやつは初めて見ました。
定価が結構高めでしたが、たまたまタイムセールで5,980円で買うことができました。
商品名は「ギアボックスタンカー」。やはり気になるのは、大きさと容量、頑丈さと座り心地というところでしょうか。
出してみると結構硬くて頑丈そうな感じ。
角の作りなどやばい感じはしません。
インパクトたっぷりな上蓋を外すと、コンテナ本体はオリコン(折り畳みコンテナ)のようになっています。
開いて両サイドも起こすと角をカチャッとはめることができます。
まあまあしっかりした感じの箱になりました。
さすがに折りたたみコンテナなので、トランクカーゴほどの強度はなさそうに見えますが、ただそれでもこの手のコンテナボックスにしてはかなり強い感じの作りに思います。
これは、日本で多く流通してる一般的な折りたたみコンテナと比べてみた方がいいかもしれません。改めて触ってみるとさすがの強度がありますね。
ある程度重いものも入れて何度も積んだりすることも想定しているので、家の収納だけではなく物流や仕事現場でも使われていると思いますし、アウトドア風にカラーリングされたものはキャンプ用の収納ボックスとしても出ている形です。
これはやはり強い。比べてみると上からかかる荷重はどちらも強い感じがします。
それぞれの箱の丈夫さというざっくりした見方で言うと、どちらも折りたたみ式としては強そうな感じを受けました。
折り畳みコンテナの中の容量は、内寸を測ってみると33cm×49cm高さが31cmで、だいたい50Lくらい。
ギアボックスタンカーは、約33cm×55cm高さが25cmということで、計算すると45Lちょっとというところでしょうか。
中に凹凸があるのでもう少し入るかもしれませんが、多くて50L弱くらいかなと思います。
本体はまあまあしっかりしてましたが特徴的なのは結構分厚くて重みがある蓋。
両サイドはバックルで固定ができます。
持ちやすさはハンドルのあるトランクカーゴ等の方がより持ちやすい感じですが、これもそんなに悪くない感じです。
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ごつい見た目と渋い色をしているのでキャンプ用品を入れるのにぴったりだし、工具とか入れてもかっこいいよね。
使用感をチェック
収納箱として移動に使って、キャンプ場や現場でちょっと疲れたなっていう時はおもむろに手をかけて引き上げると椅子になります。
特にロックはなくてここで行き止まりです。
そんなにゆるくはないけど、斜めの状態で手を離すと閉まる感じです。
やっぱり座り心地は硬そうなので、100円ショップで売っている簡易的な座布団だけでもだいぶ違うでしょうね。
ダイソーの座布団は、幅がほぼジャストフィットしますね。
50L弱の容量なので、キャンプ用品一式が全て入るという感じではありませんが、細々したものを整理するには余裕のある収納サイズですね。
キャプテンスタッグの中サイズのオイルランタンなら、高さ24cmなのでいい感じに入りますね。
筆者だったら、ギアケースを横に入れて、焚き火台、クレイモアの扇風機、椅子を2脚。
まだ余裕ありそうですが、蓋をかぶせて両サイドのバックルを閉めて持ち運びます。
蓋を閉めて置いてあると、キャンプ場でもただの収納ボックスに見えますが、ちょっと疲れて座りたいなっていう時は、背もたれを引き上げるだけの動作で椅子になるんですね。早速座ってみましょう。
硬さとかよりも最初に思ったのが「ちょっと小さいな」という感想です。
箱の上に座っているという事を考えると割といいんだと思いますが、筆者の体型(身長175cm体重75kg)だとちょっと小さすぎる感じがしました。
座面の高さも28cmくらいなので、ローチェアと考えればこんなものかもしれないけどちょっと低いかなと感じました。
あと背もたれに体重をかけると後ろにややたわみます。
商品ページにも「たれかかると破損する原因になります」って書いてありますが、無理にグイグイやらないでという表現だと思います。
あとは、筆者の体型に対してサイズが小さいから肘掛けがあまり役立たないですね。
肝心の硬そうっていうのは、ポリプロピレンボックスだからなのか程よい弾力もあって、そんなに硬くありません。
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収納ボックスに座るってことを考えればまあまあ快適な部類なのかなと思います。
よくあるコンテナボックスと比較
無印良品の頑丈収納ボックスを置いてみました。
いわゆるトランクカーゴの50Lサイズですね。
トランクカーゴも人が座れる強度を持ってますがこれで比べてみると、やはり背もたれがある分快適性が上回ってるかな。
あとは、弾力があるとはいえやはり箱の上に座ってる感じなので、何か敷いてみましょう。
ダイソーの100円座布団を使うと座り心地はかなり良くなります。椅子として使ってみてもいいなと思える感じになってきました。
次は、大きなタオルラグを敷いてみました。
これもなかなかいいですね。やはり厚みのあるものを敷くと快適性が上がります。
冬はムートンラグを敷くといいかもしれません。素晴らしい座り心地になりました。
座り心地はだいたい思った通り。収納ボックス以上ちゃんとした椅子未満っていう感じでしょうか。
ただ、サイズの問題もあるので、小柄な人が座ったらもっといい感じかもしれません。
背もたれはほぼ直角だから、もう少し角度ついたらいいのになと思いましたが、それでも収納ボックスで椅子になるというのは、やはり面白いアイデアじゃないかなと思います。
本来の用途としては箱なので、50L弱の容量があれば実用的に使えて見た目も結構いいと思うし、ちょっと疲れたら座れるという、なかなか面白い隙間をついたアイデア商品だなと思います。
あとはお値段ですね。5,980円で売ってたから面白そうと思って買いましたが、1万円近いとちょっと引いちゃうかな。
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収納箱としての容量と椅子になるという所に面白さを感じた人は予算が合えば試してみてもいいんじゃないかと思いました。
【ユージャック】真空ハイブリッドコンテナ用手裏剣保冷剤
続いてのアイテムも面白そうなアイデア商品です。ユージャックから新発売の真空ハイブリッドコンテナ用手裏剣保冷剤です。
ワークマンの真空ハイブリットコンテナ専用品!?
思わず感動してしまった形をしていますが、何気なく手に持っていてすごく持ちやすい形状です。
どんな風に掴んでも安定して持てる。しかも真空ハイブリッドコンテナ用と書かれてますから、もちろん、このワークマンの真空ハイブリッドコンテナ専用品なんじゃないかと思います。
ありそうでなかった形。この形見てみればワークマンでも作ったら良かったのにって思ったりしますが、こういうアイデアって思いつきそうでなかなかつかないものなんですよね。
見た瞬間にこりゃいいわって思いました。専用品だけあってぴったり!
4つの穴がペットボトル飲料の蓋にピタッとはまるんですね。
ワークマンの真空ハイブリッドコンテナはペットボトルが4本入る広さになっているので、4本入れてこのユージャックの保冷剤を入れるとぴったり。
気持ちのいいフィット感。デッドスペースを素晴らしく有効活用してくれています。
しかも2個重ねたらもうちょっと強力に保冷できそうだし下に底力で敷いて挟んでもいいですね。上に重ねるか下と上に配置するか中に入れるものによっていろいろ工夫もできそうです。
4つ入ってる状態だとキャップがある方は掴みにくいですけど下は指がグイッと入る構造になっていてよく考えられているなと思います。
商品ページにあるようにハイブリッドコンテナ以外の普通のクーラーボックスでもペットボトルをたくさん持っていく場合には効率的に飲み物の上から冷やす配置をキープできるんですね。
実物を見て、FUKUの感想
素晴らしいアイテムだということを踏まえて、その他気付いたところの感想を言っていきますと、まずお値段が保冷剤の中ではまあまあします。
これは、こういうものが今までなかったので、オリジナルで樹脂製品の型を作って完成させた商品とアイデアのこと考えると、少々高くなるのは仕方ないのかなと思います。
あとは、先ほどの指のかかりで片方だけ深く入るから、斜めに引き出そうとすると引っかかってしまって出せません。慣れてくるとさっと出せるようになりそうです。
また、真空ハイブリッドコンテナの使い勝手を優先して作った形なので、実際中に入っている保冷剤の総量はこのサイズほど多くはありません。
280gということなので、例えばダイソーで売ってる保冷剤を見ても520g、細長いスリムなものでも350gですから、保冷剤自体の量はそこまで大きくありません。
ただ、使うのが通常のクーラーバッグと比べて極めて保冷力が高い真空ハイブリッドコンテナなので、このクーラーで使うということを考えると、コンパクトな容量でもかなり長時間冷やすことできるんじゃないかなという気もします。
だから、真空ハイブリッドコンテナに容量の大きな保冷剤を入れればその分冷えるでしょうが、四角のものを入れると飲み物や食材が入るスペースが一気に効率悪くなります。
この保冷剤は、デッドスペースができないので、やっぱりいい商品だなって思います。
従来品に保冷剤2個入れられるのか!?
先ほど2つ入れられる高さがありそうと言いましたが、この真空ハイブリッドコンテナは今年のLサイズなので、従来品はこれよりもちょっと背が低いんですよね。
以前のタイプを使われてる方も多いと思うので一緒に見ておきましょう。
ちょっと背が低いので、これを装着すると2個入らないかも。
保冷剤の厚みが25ミリくらいあるのでちょうど25ミリのパーツを入れて閉まるかというとちょっとダメですね。
ペットボトル自体も背が高い低いっていろいろありますから商品によって2個入ったりする場合もあると思いますが、今用意したものだと、新型のLサイズであれば2個重ねて入れられるパターンが多くなりそうです。
日常使いを想定して保冷力をチェック
この保冷剤で、ペットボトル4本を入れて、夏の季節に運用した時にどのくらい冷えているかという目安を見てみましょう。
これは保冷力比較実験ではなく、実用性を見るためにペットボトル4本と保冷剤を1個入れて朝から夜までしっかり冷えてるかチェックしたいと思います。
まず冷蔵庫に入れてあったペットボトル飲料を4本入れて、手裏剣保冷剤は一晩凍らせたものをセットして蓋をしてハンドルでロックをしました。
エアコンがついていない部屋で夜まで12時間置いておいて、それでもしっかり冷えてるのか確認していきましょう。
12時間後です。夜でも28.2℃、昼間は30℃近くになっていました。
保冷剤は溶けてはきてるものの、冷たさはキープできています。
水も冷たい。温度は9.7℃。
10℃以下になってますので、十分冷たいですよね。
真空ハイブリッドコンテナとこの保冷剤の組み合わせなら、夏でも半日だったら十分冷やせると思いますし、この保冷剤も2日間凍らせると、より完全凍結するようなので、保冷力はもっと伸びるかもしれません。
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日常使いするという想定で考えると、1日弱凍らせてこの結果なので十分使えるんじゃないかなと思いました。
【MiliCamp】ポケットストーブ用五徳
続いての商品は、ポケットストーブ関連のポケットストーブ用五徳です。
スペックを確認
- 素材:ステンレス鋼
- 重量:40g
- 寸法:8.4cm×4.2cm×0.1cm
ポケットストーブに装着する五徳
数年前に、エスビットのポケットストーブの人気が非常に高まりまして、各社がいろいろな形のポケットストーブを出すようになりました。最後はセリアで110円で出ちゃったので、もはやこれ以上の進歩はないなと注目度も下がってたジャンルかと思いますが、そのポケットストーブ関連で面白いアイテムを見つけました。
ミリキャンプのポケットストーブ用五徳です。
ステンレス製の五徳の部品が4つ入っています。
ミリキャンプは、ポケットストーブを主軸にしたいろいろなセットの販売をしているブランド。その大元のポケットストーブはエスビットと同型じゃないかと思われるので、つまりこの五徳単体でも標準的な形をしたポケットストーブに使えるんじゃないかと思って買ってみました。
これからポケットストーブを買ってみたいという人は、ミリキャンプさんのセット品を買った方が使い勝手いいのかもしれませんが、私みたいにすでにポケットストーブは持ってるよという人も多いはずなので、この五徳がエスビットやセリアの110円のポケットストーブにも使えるのか試してみたいと思います。
高さを上げてアルコールストーブに使用できる五徳
この五徳は、ポケットストーブにはめることで高さをかさ上げして、アルコールストーブを使えるようにするものです。
どのくらい安定感があるのか。現行のエスビットポケットストーブと、同型のものに溝にぴったりはまるかどうかなんですよね。
ちゃんとはまりました。
そのままだとつけにくく、少し押し広げるようにつけないといけないので、あまり無理にやると本体が曲がったりする恐れがありますが、ただ、そもそも使っていると結構歪んでくるようなものではあります。
ちょっと広げながらグイッとはめるおかげで、しっかりテンションがかかるので簡単に取れたりはしなさそうです。
アルコールストーブはこのまま置くと入らないから、1つ上を外してから置きます。バッチリな高さですね。
ちなみにダイソーでポケットストーブの風防が売いますが、アルストの時はあまり効果がなさそうな高さでした。ダイソーのポケットストーブはスリムなのでサイズが合いませんね。
ただ、セリアの110円ポケットストーブはハマります。幅を合わせるのが慣れないうちは、ちょっと苦労しそうです。1つ内側の溝もありました。
セリアのポケットストーブにもつきましたし、中の溝につけると幅が狭くなるのでシェラカップとか小さなものを置くのに便利そうですね。
全然グラグラはしません。ケトルとか置いてみても、五徳自体もギザギザになってるので滑りにくくて安定感があります。
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ポケットストーブにはまって高さが変えられる五徳っていうのは面白いですよね。
実際に使用して湯沸かしをしてみます
今回は、セリアのストーブで試しに使ってみます。
外で使う時には、高さのある風防を併用した方がいいでしょうね。
やっぱり五徳としては安定感があり、クッカーとストーブの距離も絶妙な感じに見えます。
とても効率的にお湯が沸かせたんじゃないかなと思いますが、蓋を横から入れることはできないので上から置くしかなさそう。
ミリキャンプのポケットストーブと使うのが一番だと思いますが、ミリキャンプにも亜鉛メッキコートステンレスと2つタイプがあるみたいです。この五徳はどちらでも合うようです。
ミリキャンプのポケットストーブが、そもそもがエスビットのポケットストーブと同型で作ってるもので、基本的にこのサイズだと使えるということですね。
この五徳はチタン製って書いてあるんだけど、ステンレスに見えます。よくわからないところもありますが、ものとしてはしっかりしていそうな五徳でした。
【薪割り達人】八角形 薪割り台
最後は薪割り台ですが、これもなかなか面白いアイデア商品です。八角形の薪割り台という商品です。
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- 素材:竹集成材、オイル仕上げ
- 重量:1.5kg
薄型薪割り台に脚がついた!
こういう商品は、今ではすっかりおなじみになりましたよね。
気軽にどこでも持ち運べるコンパクトサイズが人気ですが、素材は非常にしっかりしてるものが多いです。地面に置けば小型の薪割り台としてしっかり機能してくれるものが多いんですが、その薄型薪割り台に脚がつきました。
重ねて結構ぴったりサイズというか、はめ込むとほとんど遊びがありません。
この上に台を置くとビールジョッキのように持つことができます。
サブテーブルになったり、ウォータージャグを置く台にしたり、いろいろ多用途に使えそうなアイテムです。
ちなみに、薪割りする時は上の台だけをなるべく凸凹のない地面に置いて使った方がいいと思います。
この商品を見ていると、この高さでコンコンするのかなという気もしますが、商品ページ見ててもそうやって使ってるシーンはないし、そもそも組み立て式の脚で薪割りすると倒れたりする危険性があると思います。
これ自体は、薪割り台本体よりも脚の方が外側に広く作られてるし、遊びがなくてガタつきもしないので安定感はありそうな感じですが、デコボコしてるところに当たると途端にガタガタしてくると思うので、薪割りする時はこの本体を地面に置いて使った方がいいと思います。
用途としては(薪割り+物を置く台)
本当に着火用の細割をコンコンするくらいならできるかもしれませんが、用途としては台のみで薪を割って、それ以外にも脚をつけることでサブテーブルや椅子になったり、ジャグや物を置く台として使えるものなんだと思います。
台の直径は最大で約23cm高さは30cm。これを分解するとなるとやはり硬いから簡単に外れません。
木などでコンコン叩いてあげると取れますが、ハンマー等でやると割れちゃったりするでしょうから気をつけないといけませんね。
薪割り台としては普通に使えます。
台にすると筆者が上から乗っても大丈夫なぐらいの強度はありますね。
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パーツ3つ持って行ってもそこまで大きくはないので使い方によってはとても便利な道具になるんじゃないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なかなか面白いアイデアを凝らしたキャンプ用品4点をご紹介させていただきました。
こういうのってキャンプ道具が好きなメーカーの人がある日何かの拍子に急に思いつくんでしょうかね。
それを実際に製品に仕上げちゃうのでありがたいなって思いますけど今後も面白そうなものがあればどんどん取り上げていきたいと思います。
というわけで今回も皆様のキャンプ道具選びの何かの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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