ジャイアンツのナッケン・コーチがMLB史上初の女性監督候補に浮上

ゲーブ・キャプラー監督を解任したジャイアンツは、まだプレーオフの戦いが行われているため、今のところは内部昇格候補に絞って面接を行っている。「ジ・アスレチック」のアンドリュー・バガーリー記者が伝えたところによると、2020年にメジャー史上初の女性コーチとなったアリッサ・ナッケン・アシスタントコーチも内部昇格候補の1人として面接を受けたようだ。女性がメジャーの監督候補となって正式に面接を受けたことが報じられたのは、今回のナッケン・アシスタントコーチが史上初めてのことである。

ナッケン・アシスタントコーチは2014年にインターンとしてジャイアンツに加わり、様々な経験を積んできた。2020年にはアシスタントコーチに就任し、メジャーの長い歴史のなかで史上初の女性コーチに。昨年4月12日(現地時間)には退場となったアントアン・リチャードソン一塁ベースコーチの代役を務め、メジャーの試合で一塁ベースコーチを務めた史上初の女性となった。そして今回、ナッケン・アシスタントコーチは史上初の女性監督候補という新たな歴史を作ることになった。

ジャイアンツの新監督探しはまだ初期段階に過ぎず、バガーリー記者によると、カイ・コレア・ベンチコーチやマーク・ホールバーグ三塁ベースコーチも面接を受けたという。他には、元三塁ベースコーチで現在はアドバイザー職に就いているロン・ウォタスやクレイグ・アルバーナス・ブルペンコーチ兼捕手コーチらの名前も取り沙汰されている。「MLBトレード・ルーマーズ」は、ジャイアンツのこうした動きを受けて「メジャーでの監督経験のない人物を好んでいるのかもしれない」と伝えている。

バガーリー記者は「ジャイアンツは今週中に監督候補を球団外部にも拡大していくとみられる」と伝えており、今後は球団外部の候補者も含めて本格的に新監督探しが進められていくことになる。ジャイアンツの元打撃コーチで、現在はレンジャーズでオフェンシブ・コーディネーターを務めるドニー・エッカーらが候補に挙がっているようだ。なお、ファーハン・ザイディ編成本部長は「FA市場のオープン前に新監督を決めたい」と話しており、順調にいけば11月初旬までには新監督が決まることになりそうだ。

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