子育て母が発信!2泊3日移住体験ツアー【長野・阿智村】

信州への移住を考える、子育て世代向けの移住体験ツアーが阿智村で開かれました。村営住宅や小学校も見学できます。企画したのは自身も移住した経験を持つ子育て世代の母親です。

初めてのドリル!

「がんばれ礼生君行け!」

初めてのノコギリ!都会に住む子どもたちにとって、初めての体験がたくさんあります。
阿智村浪合14日から3日間開催された移住体験ツアー。東京・横浜・名古屋から4家族12人が参加しました。
子どもたちが作ったのは、ナラの木にネジを付けた「バードコール」。作り方を教えるのは、地元住民です。子どももお年寄りも、総勢50人で参加者をもてなしました。

■地元住民
「私たちも一人でも仲間を増やしたいという思いでやっている。
■イベントを主催した近藤仁未さん
「去年まではインスタで発信していたが、実際に現地に来てもらうと移住したいという人が多いので、移住のイベントを名を打って開催したほうがいいと思って企画した」

近藤さん自身、阿智村で体験留学をし、4年前に横浜から引っ越してきた移住者です。「暮らしの選択肢」を広げたいという思いでイベントを開いています。

■大沢裕佳さん(名古屋から 子どもが9歳と5歳)
「都会にいると人はたくさんいるが、関係性ができるかというとなかなか深い関係になることが難しくて、小さい地域でみんなが仲良くしている所に混ぜてもらえたらありがたい」
■松本茉莉さん(横浜から 4人の子どもを持つ)
「村の人たちが支え合って生活しているのが分かって、前向きに検討したいけどどうしようかなと迷っています」

移住となると、実際の生活がどうなるのかが一番気になるところです。最終日の16日は浪合小学校を見学しました。全校児童37人のうち山村留学の児童が25人です。教室の扉がないオープンスクールになっています。

■松本礼生君(小5 横浜から)
「普通の学校にはない学校だと思った。ちょっと興味がわきました」
■大沢裕佳さん(名古屋から)
「扉がなくて開放的な雰囲気でのびのびしている」

地区内には、移住者を対象にした村営住宅もあります。こちらは3LDKの一軒家!階段の先にロフトがあったり、押し入れがいたるところに用意されていたり…

「もういいかい?」
「もういいよ」

かくれんぼしたくなる広さです。家賃は2万3000円!一方移住のマイナスポイントも住民目線でちゃんと伝えています。

「本当に寒いと一晩で水道管が凍る。私、毎年凍らせてシャワーが…」
「朝、水が出ないこともあるのでお湯かけて温めたり…3年連続壊したので本当に気を付けてください」

人口473人の浪合地区は、1年間地区で生活する「なみあい親子留学」を30年前から受け入れています。今回のツアーは、留学に興味を持ってもらいゆくゆくは定住に結びつける狙いもあります。

■大沢裕佳さん(名古屋から 子どもが9歳と5歳)
「1年間の山村留学で子どもが気に入ったら、私も含め移住もなくはないなと思っている。実際に見てみるとインターネットだけの情報よりも、村民の雰囲気も分かって温かい地域だと思った」

移住体験ツアーは今後季節ごとに開催する予定です。

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