前作回帰ドライバーと“今季初”マレット 岩崎亜久竜の日本オープン制覇ギア

1Wを含めたウッド系3本は前作を使用(撮影/村上航)

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(15日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪)◇7315yd(パー70)◇晴れ(観衆7718人)

25歳の岩崎亜久竜が日本最高峰のナショナルオープンでツアー初優勝を飾った。3打差7位から6バーディ、1ボギーの大会自己ベスト「65」をマークして逆転。サンデーバックナインは1組うしろをプレーする石川遼の追い上げを感じながらボギーをたたかず、最終18番(パー5)も狙ってバーディを獲り切る強さを見せた。

1カ月ほど前から1Wを前作のテーラーメイド ステルス プラスに戻した。今季挑戦したDPワールドツアー(欧州ツアー)で苦戦を強いられた中、「ホントに自分がダメになった原因が何なのか、分からなくなった。いいイメージがあるドライバーだったので、1回戻してみようと思って」

昨季国内ツアーの賞金ランキング3位と躍進を支えた相棒に回帰。その上でスイングプレーンや軸の乱れといったスイング面の“エラー”を洗い出し、立て直しの気配をしっかりと感じてビッグトーナメントを迎えていたという。

18番、右ラフからグリーン左サイドの池を向いて打ったセカンドのインテンショナルスライスが優勝のハイライト。一方でフィールド1位の平均パット数(4日間、1.6087)を記録したグリーン上の貢献も見逃せない。14番(パー3)は右からのロングパットをオーバーさせるも、返しをねじ込んでナイスパーセーブ。右奥のピンを攻め切ってリードを広げる15番のバーディにつなげた。

黒宮幹仁コーチの助言でマレットパターを投入(撮影/亀山泰宏)

また、開幕前から日本オープンとしては“重め”のグリーンが話題となっており、黒宮幹仁コーチの助言で愛用するピンタイプから今季初めてマレットパター(スコッティキャメロン T5.5 プロト)にスイッチ。「(グリーンスピードが遅いため)振り幅が大きくなって芯を外す確率が増えるので、ミスヒットに強いパターにした方がいい、と。試してみたら、ホントに良かった」と感謝しきりだった。

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド ステルス プラス(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLACK(長さ45インチ、重さ70g台、硬さX)
グリップ:ゴルフプライド MCC

フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス(3番15度、5番18度)

アイアン:テーラーメイド P790(4番)、テーラーメイド P7MB(5番~PW)

ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM9(50、56度)、タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス プロト(60度)

パター:スコッティキャメロン T5.5 プロト

ボール:テーラーメイド TP5

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