周囲の選手は歩き回るだけ……ユナイテッドでカゼミーロが「軽視されている」

写真:パーカー氏からの擁護を受けたカゼミーロ

かつてフラムやマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表DFのポール・パーカー氏が、クラブにおけるブラジル代表MFカゼミーロの状況を危惧した。イギリス『『デイリーミラー』電子版が伝えている。

マンチェスター・ユナイテッドは今シーズンのプレミアリーグにおいて、第8節終了時点で4勝4敗の10位と苦しんでいる。チームを率いるエリク・テン・ハフ監督はセントラルMFの組み合わせを決めかねており、その影響もあってカゼミーロは低調なパフォーマンスに終始している。

この状況について、パーカー氏はカゼミーロを責めるべきではなく、チームメートに責任があると言及した。

「彼(カゼミーロ)は攻撃、守備、デュエル、ボール奪取、ボックス内への侵入、自陣でのタックルと、あらゆる働きをしたがっている。学校で、他よりもうまい子が何でも自分でやりたがるのと一緒だ」

「彼の周りにいる若い選手たちは、ただ歩き回っているだけだ。ハードワークをしているのは(デンマーク代表FW)ラスムス・ホイルンドのみで、多くの選手はピッチを歩き回っているだけ。カゼミーロに対しては非常に失礼な態度であり、軽視されているのと同じだ」

「カゼミーロはベストを尽くしているが、今はうまくいっていない。ただ、彼はスーパープレーヤーだ。彼の周囲が安定すればうまくいくのは間違いない。彼には周囲の選手のサポートが必要なんだ」

カゼミーロは現在ブラジル代表の活動に参加しているが、10月12日に行われたワールドカップ南米予選のベネズエラ戦で足首を痛めて負傷交代した。ブラジル代表のフェルナンド・ジニス暫定監督は「足首の打撲」としているが、ケガの程度は不明瞭で、今週末のプレミアリーグの試合出場に影響を与える可能性もある。

万が一カゼミーロが欠場することになり、「歩き回っているだけ」の若い選手だけで中盤を組むとなったら、マンチェスター・ユナイテッドはさらなる苦境に立たされるかもしれない。

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