スウェーデン代表主将、銃撃事件を受けて試合中止となった経緯を語る

写真:プレミアリーグ第7節に出場したスウェーデン代表主将リンデロフ

マンチェスター・ユナイテッドに所属するスウェーデン代表DFヴィクトル・リンデロフが、ベルギーのブリュッセルで発生した銃撃事件について言及した。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

10月16日、ブリュッセルではUEFA EURO 2024予選のベルギー代表 vs スウェーデン代表の試合が行われた。しかし試合開始の数時間前にブリュッセル中心部の路上で銃撃事件が発生し、スウェーデンサポーター2名が銃弾に倒れて亡くなった。

試合は予定どおり開始されたが、前半終了時点で両チームと地元警察が協議し、中止されることになった。スウェーデン代表のキャプテンとしてこの試合に出場していたリンデロフは、この時の経緯を次のように語っている。

「チームの他の選手たちと、みんながどう感じているのかを話し合った。そして、ベルギーの選手たちとも話をしたいと思った。私たちは『プレーを続けたくない』ということをはっきりと伝えたし、ベルギーの選手たちもそれに完全に賛同してくれた」

「家族や友人がスタジアムにいた選手もいたし、何よりサポーターのことが心配だった。家族や友人が来ている選手がその人たちと直接連絡を取り、無事かどうか確認できるようにしたかったんだ」

「どう言えばいいのか分からないが、サポーターは僕らにとって大切な存在だ。彼らには元気でいてほしいし、安全でいてほしい」

また、スウェーデン代表のヤンネ・アンデション監督はハーフタイムに銃撃事件のことを知り、試合を中止せざるを得ないと感じたという。

「こんな状況ではサッカーはできない。我々とベルギー代表は、試合を続けないということで完全に合意した。ハーフタイム中に事件のことを知ったが、全選手とコーチングスタッフの判断は、試合は続けられないというものだった。(銃撃事件は)大きな嫌悪感を伴うものだ」

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